原文取扱説明書
12 - 用語集
安全角度
他のすべての停止条件が失敗していても、角度値が達しているときに工具を停
止させる値があります。 これは停止ための絶対値が角度の値とは異なってい
るというストラテジーからくるものです。 これにより、工具を守ったり、失
敗した部分の接合の保護ができます。
安全トルク
他のすべての停止条件が失敗しても、トルク値が達しているときに工具を停止
させる値があります。 これは停止ための絶対値がトルクの値とは異なってい
るというストラテジーからくるものです。 安全トルクによって工具を守った
り、失敗した部分の接合の保護ができます。
位相
位相は、サイクルの基本的なプログラム手順に連関しています。 プログラム
は、最初から最後の位相までひとつずつ実行していきます。 例えば、典型的
なサイクルは減速位相(D)に続いて最終速度位相(F)を含み、それぞれ実
行に必要なデータを含みます。 位相の最大数は、システムによって異なりま
す。
エルゴ停止
この機能性が有効のときには、締め付け操作過程の終了時、作業者が感じる引
く手ごたえが弱くなります。
外部停止
一般的に、測定されている絶対値に達すると(トルク、角度、トルク率)工具
は停止します。 これは内側でのみの停止です。 例えば、PLDによって生成さ
れる外側の動作中に工具の停止が起こることもあります。 この場合、"外側停
止"機能が可能になっているはずで、"外側の停止"入力が動作のソースに連絡
されることになるわけです。 こうすれば内側の停止はもはや差動しません。
角度閾値
ネジの角度を基本とする位相において角度の測定を開始するトルク値です。
通常、 "トルク+角度"の締め付けストラテジーにおいて、最終トルクでは50%
に設定されています。 "角度+トルク"ストラテジーでは、接合の線状ゾーンか
ら、できるだけ低く設定されています。
角度リセット
これは角度値をリセットするものです。 通常、サイクル全体の開始時に実行
されますが、サイクルのどの位相の開始時にも同様に実行されます。 後者の
場合、最終トルク・リポートは最新のリセット実行を採用します。
加速率
これは、初期速度(前の位相の間の速度) から次の位相で求められる速度へ変換
するときの工具に対し、秒で示される時間です。この加速率は、工具の加速や
減速を特徴付けるものです。
感度
感度とは、mV/Vで表される係数で、トルク変換器が1 Vで電力供給され、ト
ルクに対して"記名の負荷"に等しいときに、変換器から生成される信号値を示
すものです。 このデータは工具に蓄積されます。 単体はスイッチが入るたび
に、または工具の変更があるたびに、感度を読み込み、正しいトルク値を算出
します。 このデータは表示されますが、修正はできません。
局
局は同期モードで一緒に操作する工具の組み合わせから成ります。 もっとも
単純な局は、ただひとつの工具から成立しています。 工具の最大数は、シス
テムによって異なります。 全体のリポートは、局ごとに作られます。
サイクル
サイクルとは、締め付けプログラムのことで、いくつかの連鎖した位相によっ
て成り立っています。位相は、それぞれ多様な締め付けサイクルの段階に適合
するようになっています。 システムによっては、事前にプログラムを組み、
ひとつまたは複数の締め付けサイクルを選択することができます。 これによ
り、同じ工具を用いて、様々な調節で締め付けを行うことができます。
自動テスト・サイクル
定期的に自動テスト・サイクルを実行し、任意の速度における工具の操作が正
しく行われているかを確認することができます。 この自動テスト・サイクル
は、締め付けサイクルのどのサイクルでも可能です。ただし、そのプログラミ
ングは、工具が与えられた角度で実行され、トルク変換器が正しい指示を出し
ているかを確認するのに特別なものとなっています。 この機能は自動設定の
局に推奨されています。