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はじめに
Össur の高品質シリコーンライナー ICEROSS をお選びいただき、誠にありが
とうございます。皆様にご満足いただけることと思います。ライナー、また
は付属品を装着者へ適合される前には、この説明書によくお読みになり、取
扱方法に従って下さい。また、装着者へもライナーの取扱い及び手入れにつ
いて十分ご指導ください。ライナーを快適に、長期に渡ってお使いいただく
ためにも、正しい取扱いと手入れは大変重要です。
製品の選択と適合
サイズの選択 ( 図 1)
正しいサイズを選ぶために :
1. 断端末から
cm 近位の断端周径を採寸します。
2. 採寸値と同じサイズ、あるいは採寸値よりすぐ下の ICEROSS のサイズ
を選びます。
3. 採寸値より大きいサイズ、あるいは端数の切り上げによるサイズ選択は
しないでください。
例: 断端末より近位
cm の周径値が
.
cm の場合、
.
cm の ICEROSS を
ご使用下さい。
cm は選択しないで下さい。
正しいサイズを選ぶことは非常に大切です。ライナーがきつ過ぎると、ピス
トン運動を引き起こし、痺れや水疱の原因となります。また逆にライナーが
ゆる過ぎると、汗をたくさんかいたり、ライナー内で断端の動きが生じるこ
とがあります。発汗やライナー内の動きは、水疱や発疹を引き起こすことも
あります。このような症状が生じた場合や、ライナーが適切に適合していな
い兆候がみられる場合は担当の医療従事者、あるいは義肢装具士にご相談く
ださい。
注: 下腿義足ソケットにおいては、安定化マトリクスは少なくとも
cm は
骨部を覆っていなければなりません。安定化マトリクスは腓骨頭上を覆わな
いようにします。前腕義肢の場合においても同様に、マトリクスは内側上顆
上を覆うことがないようにして下さい。
ディスタルアタッチメント
このライナーには、固定式、あるいは交換式のディスタルアタッチメントが
ついています。クッションライナーにはディスタルアタッチメントが付いて
いませんので、ご注意ください。クッションライナーでは真空を保つスリー
ブを併用する必要があります。
固定式ディスタルアタッチメント ( 図 2)
固定式ディスタルアタッチメントとピンを使用する場合は、ピンをきちんと
ディスタルアタッチメントにねじ込むよう気をつけます。Össurのピン(Icelock
と併用)のねじ山へ必ず Loctite
または
あるいは同等のものを塗布し、
トルク値
Nm にて締め込みます。
Össur では ICEROSS ロッキングライナーには、フランジ(つば)なしのピン
の使用は推奨しておりません( 図 3)。
フランジのないピンをお使いになる場合は、下記の作業をするようご注意く
ださい。
最大
,
Nm のトルク値でピンを取り付け、Loctite
または
あるいは同等
の接着剤をピンのねじ山へ塗布します。