J4
■ 調整、および点検
結線後、次の点検をしてください。
● フレーム電流/ 電圧の測定
①アナログフレームメータFSP136A100 を使用
•フレーム電流を測定する場合:
FSP136Aのフレーム電流測定プラグをバーナコン
トローラのフレーム電流測定ジャックに差し込み、
フレーム電流を計測します。
•フレーム電圧を測定する場合:
FSP136A のフレーム電圧測定プローブ(赤)をバー
ナコントローラのフレーム電圧出力端子(+)に、
プローブ(黒)をフレーム電圧出力端子(−)に接続
してフレーム電圧を計測します。
②AUD15に、ライター火炎または紫外線ランプを当
てて、AUD120の動作を点検します。
取り扱い上の注意
• 火気使用にあたっては、安全に注意してください
③監視パイプにAUD120 を仮取り付けします。
④バーナを燃焼させます。
⑤
監視の最適位置の選定は、監視パイプの位置を少しず
つ動かしながらアナログフレームメータ FSP136A100
でフレーム電流/電圧を測定し、バーナコントロー
ラのフレーム電流/電圧の規定範囲内でなるべく
高い安定した電流/ 電圧値を示す位置とします。
なお、指針の幅程度の数値の振れは許容できます。
フレーム電流/電圧範囲はバーナコントローラの取
扱説明書をご覧ください。
● パイロットバーナのターンダウンテスト
警 告
メイン炎に着火できない小さなパイロット炎を火炎検
出器が検出すると、たとえメイン炎が断火していても
AUD120は断火とみなさないため、燃料を出し続ける
ことになり、爆発を生じる危険な状態になります。防
止のためこのテストは、確実に行ってください。
このテストを再三繰り返さなければならないときは、そ
のつど、いったん完全に停止させ、燃焼室や煙道にたまっ
た未燃ガスや油を完全に排出してください。未燃ガスを
排出しないと爆発の危険があります。
注 意
このテストは、技術を修得された経験のある専門者が
行ってください。
このテストはガス圧、空気圧を最悪条件に変化させた
状態で、パイロット炎を火炎検出器が検出したときは、
必ずメインバーナへ確実に火移りすることを確認する
ためのものです。
パイロットターンダウンテストの手順は、組み合わせの
バーナコントローラの取扱説明書、および装置メーカー
などセットメーカーの取扱説明書に従ってください。
● 点火スパーク応答テスト
警 告
本器はバーナ火炎以外の紫外線を検出しないようにし
てください。誤ったフレーム信号により燃焼安全が損
なわれます。
フレームリレー(通常2K リレー)は、点火トランスの動
作時に発生するスパークの影響ではオンしないように
してください。
点火スパークの紫外線に本器が応答していないかテス
トします。
点火スパーク応答テストの手順は、組み合わせのバー
ナコントローラの取扱説明書、および装置メーカーな
どセットメーカーの取扱説明書に従ってください。
■ 監視パイプの本取り付け
•すべての調整を行ったあと、規定のフレーム電流が流れ
ている状態で装置の運転が正しく行われていれば、装置
の電源を切り、AUD120を取り外し、監視パイプを完全
に溶接してください。
•AUD15と AUD120 を監視パイプに取り付け、すべての
結線をしてください。
•監視パイプの溶接部分も含め、最終的な確認は別途気密
試験などで確認願います。
■ ラベルの貼付
有効使用期限管理ラベルは分かりやすいところに貼って
ください。有効期限ラベルは製品に貼ってください。
■ 最終点検
完全なバーナ制御と、制御を確実にするため、装置を少な
くとも1サイクル運転し、すべての制御動作を確認してく
ださい。
保守・点検
注 意
AUD15の有効使用期限は、当社検査年月から5年、
または通算使用25,000 時間です。
この期間内に必ず新しいAUD15 と交換してください。
AUD15単体に衝撃などを与えないよう、ていねいに扱っ
てください。破損することがあります。
持ち運びや保管をするときは、必ず当社指定の梱包箱
に入れてください。破損することがあります。
■ AUD15およびAUD120の保守・点検
● 断火テスト
燃焼安全装置の動作を確認するために、定期的に断火
テストを行ってください。
正常燃焼の状態で監視窓を遮へいしてAUD15 の火炎信
号をなくすか、正常燃焼状態で元弁を閉じてバーナの
火炎を消してください。
断火を検出して主弁やパイロット弁が遮断することを
確認してください。
● フレーム信号の確認
定期的に組み合わせて使用しているバッチ運転用バー
ナコントローラのフレーム信号を確認してください。
確認方法は各バーナコントローラの取扱説明書をご覧
ください。