一般的なダイナミクス設定
エクスパンダー/ゲート、コンプレッサー、リミッターには 、オーディオを調 整するための共 通
の 設 定 が あ り ま す 。例 え ば 、エ フ ェ ク ト が 効 き 始 め る レ ベ ル や 、エ フ ェ ク ト の 継 続 時 間 お よ び
強さなどです。調 整 できる設 定は 、使 用するダイナミクスコントロール によって異 なります。
しきい値
エフェクトが効き始めるサウンドレベルを設定します。例えば、コンプレッサ
ーのしきい値を-
20dBに 設 定 し た 場 合 、信 号 が - 20dBを超えるとコンプレッ
サーが適用されます。エクスパンダーを-
40dBに 設 定 し た 場 合 、信 号 レ ベ ル
が-
40dBを下回るとエクス パンダーが 適 用されます。
レンジ
エフェクトの 影 響を受けるデシベル の 範 囲 を設 定しま す。
レシオ
エフェクトの 最 大値 を 設 定しま す。
アタック
エフェクトが効き始める際の滑らかさを設定します。例えば、アタックタイムを長
くすると、急 激に変化するのではなくエフェクトが滑らかに適 用されます。多くの
短音のバリエーションなどを含む複 雑なサウンドでは、アタックタイムが長いと
アーチファクトの原因となるため、アタックタイムを短くした方が良いでしょう。
ホールド
ダイナミクス機 能の 継 続 時 間を設 定します。
リリース
アタックタイムと似ています。エフェクトが終了する際の滑らかさを設定しま
す。例えば、信号レベルがしきい値を超える/下回る際に、エフェクトを徐々に
終了させるか、急 激に終了させるかを設定できます。
エクス パンダー/ゲート
最初のダイナミクスパラメーター・セットは 、エクスパンダー/ゲートを切り替えます。
エクスパンダーは、信号の弱い部分をさらに弱めることで、強い部分に対するボリュームの差を強調しま
す。エクスパンダーは、トラックの弱い部分と強い部分の差を強調するため、あるいは信号のダイナミッ
クレンジ を上げ てノイズ を 低 減 するた め に使 用しま す。
ゲートはエクス パンダーを増強した機 能です。レベルを弱めたり、信号内で 特 定のレベルに満たない部分
を無音にすることで、音の弱い部分のノイズを低減/除去します。例えば15〜20dBだ と 、ボ ー カ ル ト ラ ッ
クのサウンドを自然に残したまま、息継ぎの音を低減できます。
ゲートは非常に効果的ですが、とてもパワフルな機能なので慎重に使用してください。ゲートのしきい
値の設定が 高すぎると、音節の始まりや単語の最 後 が消えたり、聞き取れなくなるなど、アーチファク
トの 原 因となります。その 場 合 、しきい 値 を少しず つ下げるか 、アタックタイム /リリースタイムを 短くす
ることで補正できます。
コンプレッサー
コンプレッサーは、オーディオ信号のピークを低減し、信号のダイナミックレンジを狭めることで、クリッ
ピングを生じさせずに全体のレベルをブーストします。信号の強いエレメントによって弱めのサウンドが
聞こえにくくならないようにしたい場合や、信号のオーディオレベルを均一にしたい場合に便利です。
作業のこつ 先にEQコントロールを設定して、その後コンプレッサーを適用すると良いでしょう。
239
ATEM Software Control