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ハーネスへの連結
エネルギーアブゾーバーはフルハーネスまたは下部ベルトと組み合わせて使用することができ
ます。重いザックを持っている場合は、フルハーネスの使用を推奨します。連結スリング [2]
をハーネス(図2)に連結する方法を例として説明しますが、連結点へのスリングの通し方につ
いてはハーネスの取扱説明書を参照することを推奨します。(警告)通し方をまちがえると、墜
落時にハーネスの破断を引き起こす可能性があります。
登高
図3、4、5、6 はボルトルートセットの正しい使い方を示しています。
(警告)カラビナの1つ(図8がハーネスまたはハーネスへの連結スリングにつながれている場
合 [2]、エネルギーアブゾーバー [1] が機能せず、死亡の危険があります。
ランヤード[4]には決して結び目を作らないでください。2本のランヤード[4]のあいだに頭を入れ
ないでください。窒息の危険があります。
登高時には、定期的にカラビナのゲートがきちんと閉じられていることを確認してください。
カラビナの製品使用指示を守ってください。エネルギーアブゾーバー [1] の収納ケースは閉まっ
た状態になければなりません。40 kg(装備なし)未満および 120 kg(装備込み)を超える体重
を持つクライマーは、同じロープ上で他の人と組んで登高することを推奨します。この場合、
組んで登高する場合のテクニックを知っていることが不可欠です。
落下
落下時に、エネルギーアブゾーバー[1] の収納ケースからスリングに縫い付けられたラベルが飛
び出した場合(図9)、ボルトルートセットの使用をすぐさま禁止してください。ボルトルート
を安全に終了するためには、別のボルトルートセットを使用するか、共同のロープで確保して
登高してください。
カラビナ:
カラビナは表Aと図5、6で示された正しい方法で使用してください。キネティックのOリングの
セットは図7の通りです。(警告) 状況によってはカラビナ(図6b)の耐性が減少することがあ
ります。
点検とメンテナンス
図9のようにエネルギーアブゾーバー [1] が初期状態にあることを確認してください。
スリングの強度が低下したり、切れ目がはいったりするのを防ぐために、スリングを使用中に
鋭利なエッジを持つものと接触させないようにしてください。湿度、凍結、紫外線、使用によ
る劣化もスリングの耐性の低下につながります。
ゲートが開かれている場合、カラビナは強度の半分以上を失います(表A)。したがいまして、
使用前にゲートが正しくロックされるかどうかを点検することが重要になります。
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Ÿ カラビナを閉じるときに、ゲート [8] がフレーム [7] に向かってもどらない。点検時には、ば
ねの作用を通常にもどすためにゲート [8] をゆっくりと放してください。
Ÿ ゲートのロックの機能が正しくなく、不完全である。中途半端にしかロックできないカラビ
ナは使用してはいけません。自動ロックになっている場合は、誰の助けも借りずにロックさ
れる必要があります。悪環境(泥、砂、ペンキ、汚水など)のもとでは、自動ロックは完全
に機能しない場合があります。
欠陥の1つが見受けられる場合、クリーニングした後に、ゲート機構にシリコン系潤滑剤を施し
てください。(注記)海の近くで使用した場合は常に使用後にクリーニングと潤滑をおこなう
ことを推奨します。潤滑を施した後も欠陥がなくならない場合、カラビナの使用を禁止してく
ださい。
定期点検
使用の前後で目で見ておこなう通常の点検に加えて、本製品は製品の最初の使用日から少なく
とも12か月ごとに、十分な知識を持つ人によって点検される必要があります。この日付と次の
点検の日付の記録は、製品のライフシートに記録される必要があります。点検や製品の寿命に
ついての資料を保管してください。製品の規格認証が読み取れることを確認してください。
次のような欠陥がある場合、ボルトルートセット の使用を禁止してください。
Ÿ 支持するスリングに切れた部分や焦げた部分がある場合
Ÿ 縫合部に切れた部分や焦げた部分がある場合
Ÿ エネルギーアブゾーバーが使用された場合 [1] (図9)
次のような欠陥がある場合、カラビナ の使用を禁止してください。
Ÿ スチール製表面の状態が腐食によって深刻に変化している場合(サンドペーパーで軽くこ
すっても消えない)
Ÿ カラビナのゲート [8] のリベットがゆるんでいたり、外に出ている場合
Ÿ ゲート [8] がカラビナのフレーム [7] に正しく引っかからない場合
Ÿ ゲート回転軸がゆるんでいたり、外に出ている場合 [10]
Ÿ フレーム [7] に、へこみや切込みなどカラビナの断面面積を1 mm 以上も減少させる原因となる
摩耗が一般的に見られる場合
Ÿ ゲート回転軸 [10] の部分に亀裂がある場合
製品またはその構成部分に消耗や欠陥が見受けられる場合、あるいはその疑いがある場合、製
品を交換する必要があります。安全システムを構成する要素は落下時に損傷を受けた可能性が
ありますので、使用する前に点検する必要があります。深刻な落下時に使用されていた製品は、
肉眼では見えない構造的損傷を受けた可能性がありますので、すべて交換される必要がありま
す。
製品の寿命
布製部分:製品の寿命は最初の使用時から10年です。在庫期間も考慮すると、いずれにしても