Ja
イント ロ ダクション
このたびは、コルグ・アナログ・キック・ジェネレーター volca kick をお買い上げいた
だきまして、まことにありがとうございます。
本機は MS-20 前期フィルターの強烈な発振音を軸にしてキックの音作りを追求します。
PITCH、BEND、TIME によってVCFの発振音をコントロールし、キックだけでなく、
音階を付けることでキック・ベースが作れます。アナログ・ドライブによって太く、厚み
のあるシーケンスが作れます。
スライド、スイングなどの定番シーケンス・エフェクトに加え、volca シリーズ初搭載の
タッ
チ ・ エ フェクト 機 能
により、リアルタイムに様々な変化を加えることも可能になりました。
ライブでのパフォーマンス性がより高いキック専用 volca です。
DRIVE ノブ
アナログ回路により歪みの効果を加えます。歪みの
量を調整します。
TONE ノブ
高域を調整して音色を変化させます。
PULSE
アタックにクリック感 を 加 え るた め の パ ル ス 音 を 設 定
します。
COLOUR:カットオフ周波数を調節し、パルス音の
音色を変化させます。
LEVEL:パルス音の音量を設定します。
グローバル・パラメーターの設定
MIDI チャンネルの設定
1.MEMORY ボタンを押しながら、電源をオンにします。
2.ステップ 1 ~ 16 ボタン が M I D I チャン ネ ル 1 ~ 16 に 対 応します 。 チャン ネ ル に 対 応
するボタンを押してボタンの LED を点灯させます。
その他の設定
1. F U N C ボ タ ン を 押 し な が ら 、 電 源 を オ ン に し ま す 。
2.ステップ 1 ~ 8 ボタンを押してグローバル・パラメーターを設定します。(表参照)
3. 設定を終了したら
●
(REC)ボタンを押します。設定が保存され本機が再起動します。
キャンセル する 場 合 は
▶
(PLAY)ボタンを押します。
ステップ・ボタン LED 点灯 LED 消灯
機能
状態 表示 状態 表示
1
オ ート・パ ワ ー・オフ 機 能 * 有効
AP.on
無効
AP.oF
2
使用電池の選択 ニッケ ル 水 素
bt.nH
* アルカリ
bt.AL
3
SyncOut 極性 立 下り
So.Lo
* 立上り
So.HI
4
SyncIn 極性 立下り
SI.Lo
* 立上り
SI.HI
5
Tempo レンジ設定 Full(10 ~ 600)
t P. F L
*Narrow(56 ~ 240)
tP.nr
6
MIDIClockSrc *Auto
CL.At
Internal
CL.In
7
MIDIRX
ShortMessage
*On
St.on
O
St.oF
8
Sync 入出力単位 1 ステップに 1 回
S t P. 1
* 2 ステップに 1 回
S t P. 2
*:工場出荷時の設定です。
ディスプレイ
ノブやボタンを操作したときに値などを表示します。
(PLAY) ボタン
シーケンスを再生します。シーケンスは、必ず先頭から再生を開始します。再生中
は
▶
(PLAY)ボタンが点灯します。もう一度ボタンを押すと停止します。
● (REC) ボタン
ステップ 1 ~ 16 ボタンでの演奏をシーケンスとして録音します。 停止中に●(REC)
ボタンを押すと録音待機状態になり(ボタン点滅)、▶(P L A Y)ボタンを押すと録
音を開 始します (ボタン点灯)。 再生中に● (REC) ボタン押すと、 押したところか
ら録音を開始します。 録音中に● (REC)ボタン押すと、録音が停止します。
ROLL(ロール)
連打で発音する機能です。
FUNC + 1/4、1/2、1/1、
4/3、2/1、3/1
連打するタイミングの間隔を 6 種類の組み合わせで設
定します。
オクターブ
FUNC + 1 OCT UP 1 オクターブ上げます。
FUNC + 2 OCT UP 2 オクターブ上げます。
サ ス ティン
FUNC + SUSTAIN
AMP の DECAY を開始するタイミングを変更します。
ノート
ノート
ATTACK
DECAY
ノート
ノート
ATTACK
DECAY
MOTION SEQUENCE(モーション・シーケンス)
シーケンス録音中に操作したノブの動作を記録します。操作したステップから
シーケンスが一周すると、この機能は自動的に解除されます。
TIP
TEMPO、SWING、VOLUME 以外のノブの設定がモーション・シーケ
ンスの記録対象です。
FUNC + ON/OFF モーション・シーケンスのオンとオフを切り替えます。
FUNC + CLEAR 記録されているノブの動作を削除します。
CLEAR(削除)
各機能の設定をクリアします。クリア後に設定変更せずに再度クリア操作をす
ると UNDO します。
FUNC + ACT.STEP 全 ステップ の アクティブ・ステップ・モ ードを オンに
設定します。
FUNC + ACCENT 全 ス テップ の アクセ ント の 設 定 を オフ にし ま す 。
FUNC + SLIDE 全 ス テップ の ス ラ イド の 設 定 を オ フ に し ま す 。
FUNC+
BEND REVERSE
全 ス テ ッ プ の ベ ン ド・リ バ ー ス の 設 定 を オ フ に し ま す 。
FUNC + ALL すべてのシーケンス・データを削除します。
電池の入れ方
本体裏面の電池カバーをスライドさせて取り外し、電池の極性に注意して電池を入れます。
そして、電池カバーを取り付けます。
電 池の交 換 は電 源を 切った状 態 で行ってください 。
使えなくなった電 池は 、すぐに本 機から取り出してください。そ のままにしておくと、故 障
の原因(電池の液漏れなど)となります。また、長期間ご使用にならない場合も、電池を
外しておいてください。
新しい電池と1度使用した電池や、違う種類の電池を混ぜて使用しないでください。
付属の電池は動作確認用のため、通常より寿命が短いときがあります。
バッテリー残量表示
電源を入れたときにステップ・ボタンの下の LED に電池の残量値が表示されます。全点灯
で最大値、残量が少なくなるにつれて点灯する数が少なくなります。
ACアダプター(別売)を接続している場合、残量は正しく表示されません。
TIP
単 3 形アルカリ乾電池、またはニッケル水素電池の両方が使用できます。残量の検出、
表示を正確におこなうためにグローバル設定でお使いの電池の種類を設定してください。
TIP
使用時にバッテリー残量が少なくなると警告動作がはじまり、ディスプレイに「bt.Lo」
が点 滅 で 表 示され ます 。 バッテリー 残量がなくなると、電源が自動的にオフになります。
TIP
警告動作を止めることはできませんが、バッテリーがなくなるまで引き続き使用するこ
とは可能です。
MIDI インプリメンテーション・チャートについて
volcakick の MIDIIN 端子と外部 MIDI 機器の MIDIOUT 端子を接続して、volcakick
の音源をコントロールすることができます。volca kick が受信できる MIDI メッセージにつ
いては MIDI インプリメンテーション・チャートに記載されています。volcakick の MIDI
イン プリメン テ ー ション・チャート は コ ルグ・ウェブ サ イトからダ ウン ロ ードし てくだ さ い 。
(電源)ボタン
電源をオン、またはオフにします。オフにするときは約 1 秒間押したままにします。
オート・パワー・オフ
volcakick にはオート・パワー・オフ機能がついています。オート・パワー・オフとは、
本体の操作や発音がない状態が約4時間続くと、自動的に電源が切れる機能です。オー
ト・パワー・オフ機能は解除することができます(→グローバル・パラメーターの設定)。
DC 9V 端子
別売のコルグ KA-350AC アダプター(DC9V ) を接続します。
A Cアダプターは、必ず指定のものを使用してください。指定以外のA Cアダプ
ターを使用した場合、故障の原因となります。
MEMORY ボタン
volca kick にはシーケンスを保存できる 16 個のメモリーが
内蔵されています。MEMORY ボタンを押しながらステップ
1 ~ 16 ボタンを押すと、 保存されたシーケンスと SWING、
TEMPO、VOLUME を除いたノブのパラメーターの設定を
読み込みます。
CHAIN 機能
複数のシーケンス・データを続けて読み出す機能です。
MEMORY ボタンを押しながらシーケンスが保存されている
ステップ 1 ~ 16 ボタンで、演奏したいシーケンスの区間を
指定すると、その区間のシーケンスが連続して再生されます。
保存(WRITE)
FUNC ボタンを押しながら MEMORY ボタンを押すと保存
待機状態(MEMORY ボタン点滅)になります。その状態
で保存したいステップ 1 ~ 16 ボタンを押すと、現在設定あ
るシーケンス情報と、SWING、TEMPO、VOLUME 以外
のノブのパラメーターの設定をシーケンス・データとして、
各 ステップ・ボタンごとに 保 存 することが で きます 。
シーケンス・データを工場出荷時に戻す
1.FUNC ボタンとMEMORY ボタンを押しながら電源を
入れます。
●
(REC) ボタンと
▶
(PLAY)ボタンが点滅します。
2.
●
(REC)ボタンを押すと、本機を工場出荷状態に戻
してから起動します。
▶
(PLAY)ボタンを押すと、キャ
ンセル 動作になり何もせずに起動します。
工場出荷状態に戻すとシーケンス・データが消去されます。
FUNC ボタン (ファンクション・ボタン)
F U N C ボタンを押しながらステップ 1 ~ 16 ボタンを押すこと
によって、さまざまな機能を設定することができます。ステップ・
ボタンの下にある LED の点灯または消灯で設定を表示します。
MIDI IN端子
外部 MIDI 機器と接続して volcakick の音源をコントロールします。
IN–SYNC–OUT (SYNC IN、SYNC OUT)端子
付属のケーブルを使用して volcakick とその他の volca シリーズ、monotribe などの機器を接続し、両方
の機器を同期させます。SYNC OUT 端子はステップのはじめに 15ms のパルスを 5V で出力します。SYNC
IN 端子に接続すると、内部のステップ・クロックが無効になり、volca kick のシーケンサーは入力されたパ
ルスに応じてステップが進みます。monotribe 等の SYNC OUT 端子やその他のアナログ・シーケンサー、
DAW などのオーディオ・アウトから出力されるパルスにステップを同期する場合に使用します。
( ヘ ッド ホ ン ) 端 子
ヘッドホン(ステレオ・ミニ・プラグ)を接続します。接続していないときは、内蔵のスピーカーで出力します。
SWING ノブ
偶数ステップの位置を、後ろに最大 75% まで移動します。FU N C ボタンを押しながら回すと逆方向に移動
することができます。
TEMPO ノブ
シーケンサーの再生テンポを設定します。
VOLUME ノブ
出力の音量を設定します。
P I T C H:音の高さを設定します。左に回し切ると、
A ( ラ) から 始 まる半 音 階 の 鍵 盤とし て 、ステップ 1
~ 16 ボタンを使った演奏ができます。また、FUNC
ボタンを押しながら P I T C H ノブを回すと、オクター
ブ単位で音高が変化します。
ピッチがズレたと感じた場合、発音しないで10秒
程度 放 置してください 。オートチューニングで補
正します。
B E N D:ピッチにかかる EG の効果の深さを設定し
ます。
TIME:ピッチの立ち下がりの早さを設定します。
ステップ1~16ボタン
鍵盤またはシーケンサーのステップ・ボタンとして機能します。
STEP MODE ボタン
このボタンを 押 すと、ステップ 1 ~ 16 ボタンがシ ー ケン スの ステッ
プ・ボタンとして機能します(STEPMODE ボタン点灯)。ステッ
プ 1 ~ 16 ボタンを押すと、ステップのオン、オフが切り替わりま
す。オンに設定されたステップが発音します。また、録音情報の
な い ステップ をオン に すると、 鍵 盤 動 作 時 の ステップ 1 ボタン の
音程が自動的に記録されます。
TOUCH FX ボタン
このボタンを押すと、タッチ・エフェクト機能がオ
ンになります(TOUCHFX ボタン点灯)。
TOUCHFX をオンに設定して、ステップ 1 ~ 16ボタンを押す
と再生中のシーケンスが一時的に下記の動作になります。
ROLL:ROLL 機能が選択したタイミングで動作します。
1 OCT UP、2 OCT UP: 押している OCT UP の設定がオン
になります。
SUSTAIN:SUSTAIN の設定がオンになります。
MOTION SEQUENCE ON/OFF: PITCH、BEND、TIME
がランダムに動きます。
MOTION SEQUENCE CLEAR: 設定されているモーション・
シー ケンスが 無 効になります。
CLEAR ACT.STEP:押したタイミング以降の 4 ステップが繰り
返し再生されます。
CLEAR ACCENT:ACCENT の設定がオンになります。
CLEAR SLIDE:SLIDE の設定がオンになります。
CLEAR BEND REVERSE: BEND REVERSE の設定がオン
になります。
CLEAR ALL: 出 力 を ミュートしま す 。
ACCENT ボタン、ノブ
ACCEN T ボタンを押すと、各ステップに対して、強調するかど
うかを設定することができます。選択したステップに ACCENT
ノブで設定したアクセントの音量差が反映されます。
スライド(FUNC+ACCENT)
FUNC ボタンを押しながら ACCENT ボタン(SLIDE)を押す
と、各ステップのスライドのオン、オフを設定できます(ACCENT
ボタン 点 滅 )。 オンに 設 定 さ れ た ステップ の 次 の ス テップ で E G
はトリガーされません。また、音程も滑らかにに変わるため、ス
テップ間がつながったような効果が得られます。
onon on
on on o
onon o
on o o
PITCH
AMP EG
SLIDE
STEP
ACTIVE STEP ボタン
このボタンを押すと、現在のシーケンスの各ステップのオン、オ
フを設定することができます(ACTIVESTEP ボタン点灯)。
オフにしたステップは再生、録音ともに無効となりシーケンスか
ら除 外 さ れ ます 。 ステップ がオン の 状 態 で は ステップ・ボタン の
LED が点灯します。
ベンド・リバース(FUNC+ACTIVE STEP)
FUNC ボタンを押しながらACTIVESTEP ボタンを押すと
BENDREVERSE モードに入ります(ACTIVESTEP ボタン
点滅)。各ステップの BEND の方向を逆に設定することができ
ます。
AMP
オシレーターのレベルに時間的な変化を与えます。
ATTACK:音量変化の立ち上がりの早さを設定しま
す。
D E C A Y:音量変化の立ち下がりの早さを設定し
ます。立下りが開始するタイミングは SUSTAIN
(FUNC+ステップ 9)の設定によって変わります。
MS-20 RESONATOR
MS-20 フィルターを発振させて、音程のあるキック
の「胴鳴り」を再現する波形を生成します。発振音
の音程にEG(BEND)をかけることによって、時
間的な変化を加えられます。