ゲイン、ボリュームコントロールの調節
パワードミキサーと付属スピーカーの最適設定は マスターレベルコントロール(図12
)に示してあります。ボリュームの調節は CHANNEL LEVEL コントロール (図13) で行い
ます。チャネルレベルを最初の3つの位置の1つに下げた状態で目的のボリュームが
得られる場合、チャネルレベルを上げられるようにマスターレベルを下げます。チャ
ネルレベルが最大に近い状態で目的のボリュームが得られる場合は、チャネルレベ
ルを下げられるようにマスターレベルを上げます。この操作はミキサー機能に共通で
す。
トーンコントロールの調節
目的のサウンドを得るには、アクティブなチャネルごとに HIGH、MID-MORPH
®
、LOW コ
ントロールを調節します。この調整では極端な設定は避けてください。コントロールを
極端な設定にすると、音が歪んだりマイク入力のハウリングが大きくなったりすること
があります。
HIGH
トレブル周波数 (+/-15 dB / 12 kHz) を変え、ソースの質に応じてノイズを除
去したり信号にブリリアンスを加えたりするハイ EQ シェルヴィングタイプの
アクティブトーンコントロールです。
MID-MORPH
ミッドレンジコントロールはほとんど、1つの周波数だけに有効ですが、ミッ
ドモーフは2つの周波数で有効です。左に回すと、250 Hz でカットし、音が濁
る周波数を減らします。右に回すと、4 kHz でブーストし、ボーカルにメリハリ
をつけます。どちらにしても、ボーカルや楽器の輪郭を際立たせます。
LOW
シェルヴィングタイプの EQ で、低周波レベルを調節します (+/-15dB / 80Hz)
。ロー EQ は、音に厚みのない信号に深みを加えるか、音の濁った信号をク
リーンにします。他の EQ と同じく、控えめに使用します。この EQ が多すぎる
と、低音がブーンと大きく響くこともあります。
基本操作
エフェクト設定の調節
Escort はデジタルエフェクトを内蔵しています。このエフェクトは、MASTER セクション
で EFFECTS SELECT ノブを左右に回して選択します(図14)。エフェクトが画面に表示
されたら、ノブを押して「イン」にし、エフェクトを選択します。エフェクトパラメータを
調節するには、PARAMETER ADJUST ボタン(図14)を押します。調節内容が画面に表
示されます。「エフェクト選択」ノブを左右に回してパラメータを調節し、PARAMETER
ADJUST ボタンまたは「エフェクト選択」ノブを押してエフェクト選択画面に戻ります。
所定のチャネルでエフェクトを多くあるいは少なくして聞くには、CHANNEL EFX ノブ
を左に回してエフェクトを少なくして聞き、右に回してエフェクトを多くして聞きます
(図15)。マスターセクションにある EFX ミュートボタン(図14)はすべてのチャネル
のエフェクトをミュートします。メディアチャネルにエフェクトはありません。
エフェクト
黒の円が最適範囲
トーンコントロール
チャネルレベルコントロール
押して全チャネルのエフェクトをミュート
ノブを回してエフェクトを検索、ノブを押して“
イン“にし、エフェクトを選択・有効化
押してパラメータ調整モードに
図12
図13
図14