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• 故障の原因となりますので、アンプが規定する
最低のインピーダンス負荷を下回る組み合わせ
でスピーカーを接続することは、絶対にしない
でください。
• 機材への破損を防ぐため、スピーカーを接続す
る際は、必ずスピーカーのパワー・ハンドリング
許容量がアンプの出力パワーを上回るようにし
てください。
• スピーカーを接続する、あるいは接続を外す際
には、必ずシステムの電源を落としてから作業
を行なってください。
•スピーカーの接続には、必ず18ゲージ、あるいは
それより重いゲージ(16ゲージ、14ゲージ等)
のスピーカーケーブルを使用してください。楽器
用のシールド・ケーブルは使用できません。楽
器用のシールド・ケーブルを使用すると、故障
の原因となります。
• スピーカー・エンクロージャーに接続するアンプは、必ず一つのみと
してください。アンプを二つ接続しても正しく作動しません。アンプ
を二つ接続すると、故障の原因となります。
複数のスピーカーの組み合わせを特定のアンプリファイアーとの組み
合わせで使用できるかを見極めるには、スピーカーの組み合わせとア
ンプリファイアーそれぞれのインピーダンスを比較します。NOTE: 全
てのSWR®製ベース・スピーカー・エンクロージャー(そしてほとんどの
他社製のエンクロージャー)は、パラレル(並列)にワイアリングされ
ています。ここでのガイドラインは、パラレルのスピーカー接続である
前提で解説を行ないます。
この図は、スピーカーを様々な組み合わせでパラレル接続した際の合
計インピーダンス負荷を示します(Ω=オーム)。理想的には、アンプ
にスピーカーを接続する際に、スピーカーの合計インピーダンス負荷
とアンプの許容インピーダンスが一致するようにします。 許容範
囲の最低インピーダンスを下回ると、アンプは過熱し、破損する可
能性が極めて高くなります。最低インピーダンス以上で作動させる
と、アンプの最高出力が抑えられます。
異なるスピーカーの組み合わせで、同じ合計インピーダンス負荷
を得ることができます。スピーカー毎のインピーダンスが同じ場
合は、それらはアンプから同じパワーを得ます。インピーダンスが
異なる場合は、低いインピーダンスのものがより多くのパワーを得
ます。例えば、8Ωと16Ωのスピーカーを30ワットのアンプに接続し
た場合、8Ωのスピーカーは約20ワット、16Ωのスピーカーは約10ワ
ットのパワーを得ます(すなわち、8Ωのスピーカーは16Ωのスピーカ
ーの約2倍の音量となります)。
パワー・ハンドリングの計算を行なう
際、そしてスピーカー・エンクロージャーの配置を検討する際には、こ
の点をご考慮ください。
インピーダンスとパワー・レーティングについてのより詳しい情報は、
SWR®のウェブサイトwww.swrsound.com内にある「Support」(記
事)/「Setup Tips」をご参照ください。この記事は、SWR®の創設者
Steve W. Rabeによるもので、Bass Player誌の92年8月号に掲載さ
れたものです。
AA.
X OVER OUT(クロスオーバー出力)
—
SM-でバイアンプ構成を行な
う際に、通常では左右に使用するパワーアンプをハイとローの周波数
にそれぞれ割り当てることが可能です。その場合、Stereo Modeを使用
し、ハイとローをEffects Loop Return {Y}のLとRにそれぞれ接続します。
ハイとローのスピーカー接続にはLeft/Right Speaker出力端子{U & V}
を使用します。そこで、Crossover Frequency {I}とBalance {J}を調節しま
す。NOTE: SM-でバイアンプ構成を行なう場合、エフェクト・ループ
はモノラルのみとなります。
BB.
BALANCED XLR OUTPUT(バランスXLR出力)—スタジオやPAミ
キシング・コンソールに適した電気バランスされたXLR出力です。
• XLR PAD(XLRパッド) — 接続先の機器が許容するレベルに合わせ
て、出力レベルを調節します。
• LINE/DIRECT(ライン/ダイレクト)—内蔵のトーン回路を経由した信
号をバランス出力端子から出力するか、それともバイパスしたものを出
力するかを選択します。
LINE(EQを含む) DIRECT(EQを含まない)
• GROUND/LIFT (アース/リフト) — バランス出力のアース(ピン1)
結線を外し、シグナルパス上に正しくないXLR配線が行なわれている
際に生じるグラウンド・ループによるハムノイズを状況によっては軽減
させます。通常はボタンがOFFの状態でご使用ください。
GROUNDED (通常) LIFTED (リフト)
XLRワイヤリング(USA標準):
1 Ground
(アース)
2 Positive(+)
3 Negative(−)
リアパネル
スピーカー・ガイドライン