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フロントパネル
SWR® WorkingPro™ 12
コンボ・アンプリファイアー
この度は、SWR WorkingPro コンボ・アンプリファイアーをお買い上げい
ただき、誠にありがとうございます。お手元の製品は、
SWRの年以上の歴
史においてプロフェッショナルに愛用され続けている
SWR製品の特徴であ
るトーン・パワー・透明度・真のフルレンジなレスポンスを兼ね備えています。
WorkingPro は、SWRならではの次の特徴を持ちます。
• オリジナルのエンジニアSteve W. Rabeのデザインによるプリアンプ
• オーラル・エンハンサーおよびアクティブEQ
•
ベース・インテンシファイアー回路 − 特定の周波数をブーストしつつコ
ンプレッションし、ベース・サウンドのローエンドに厚みを加えます。
• アンプをチルトバックで使用する時のためのウェッジEQ
•
サイド・マウントのモニター入力によって、WorkingProをパワード・ステ
ージ・モニターとしても使用可能で、または
CD/MPプレイヤー用の
AUX入力としても使用できます。
SWRは年の創業以来一貫して、あらゆるスタイルとレベルのプレイヤ
ーに向けたプロフェッショナル・クオリティなトーン、機能、パワーを兼ね備
えたベース・アンプリファイアーの製品を供給してまいりました。この度は
SWRをご選択いただきましたことを深く感謝すると共に、今後も弊社のスロ
ーガンである
Amplify Your Future™ − 貴方の「未来を増幅する」− 製品作り
に注力してまいります。
貴方の安全と製品を守る観点だけではなく、
WorkingProアンプリファイア
ーのポテンシャルをフルに活用するためにも、アンプを使用する前に、本マ
ニュアルは必ずご一読ください。
(入力)— シールドされた楽器用ケーブルを使い、ベ
ースをこの端子に接続します。
(入力パッド)— 高出力の楽器(V RMS以上)を使用する
際によりクリーンなレスポンスを得るために、入力感度を下げます。よ
り良いサウンドの設定をご使用ください。
(通常)— 通常の入力感度
— より低い入力感度
アクティブ(プリアンプ内蔵型)ベース・ギターをご使用の場合
— INPUT
PAD
スイッチがINの状態で低めのGAIN {D} を使用しているにも関わら
ずサウンドが歪む場合は、楽器のバッテリーをご確認ください。
(ミュート)— TUNER OUT {T}、EFFECTS SEND {Q}、HEAD-
PHONES {P} を除く全ての出力を切ります。楽器の変更やチューニン
グ、ヘッドフォーンでの練習時などに使用できます。
MUTEがONの状態
だと、
LED が点滅します。
(ゲイン)— 主に、ディストーションのレベルを調節するのに使用
します。アンプ全体の音量は、
GAINとMASTERボリューム {K} の組み合
わせで調節します。
GAINは、EFFECTS SEND {Q} の出力レベルもコント
ロールしますので、接続した外部エフェクト機の入力感度に合わせてレ
ベルを調節できます。
PREAMP CLIP LEDを確認しながら調節します。
(プリアンプ・クリップ) 過大のゲインに
より、プリアンプがオーバードライブ(クリップ)して歪みが生じて
いる状態を示します。一般的には、楽器のピーク出力時に稀に点滅
する設定において、最もクリーンなサウンドが得られます。
NOTE: こ
の
LEDが示すクリップの種類は、アンプ自体に害を与えませんので、
エフェクトとして使用できます。
(オーラル・エンハンサー)— 年の創業以来
ほとんどの
SWRアンプリファイアーに搭載されている機能で、トレード
マークともいえる「
SWRサウンド」を形成するきわめて重要な役割を果
たします。この機能はベースの基音を引き出しながら高域のトランジエ
ント成分をエンハンスし、基音をマスキングしてしまう特定の周波数帯
を抑えます。主な効果としては、
. スラップ時などにおいて特にサウン
ドの透明度を増し、
. パッシブのベースからアクティブの様な特性が得
られる(特に「
時」以上の設定において)、の点があげられます。
オーラル・エンハンサーの基本的な原理:
ツマミの設定によって周波
数レンジとレベルが同時に変化するコントロールと解釈できます。最小
の位置からツマミを時計回りに回していくと、ロー/ミッド/ハイそれ
ぞれが、アクティブ・トーン・コントロールとは意図的に異なる特定のポ
イントで強調されていきます。
多くのプレイヤーが好む「時」の設定では、ローエンドの基音とハイを
両方引き出しながら、低めのミッドの領域を若干持ち上げ、サウンドに
存在感を加えます。さらに時計回りの設定にすると、ミッドの特定のポ
イント(具体的には、
Hzを中心とした周波数のグループ)は抑えら
れていきます。このポイント以降では、効果は強調されていきます。そ
れでも、オーラル・エンハンサーの効果は、トーン・コントロールで可能
な極端なブースト/カットに比べると、全体的な曲線は緩やかです。
ベースにとって最も重要と思われるポイントとして、オーラル・エンハン
サーは、
BASSコントロールのみで低域を調節する場合に起こりうる倍
音によるマスキングという副作用に悩むことなく、低域の基音を持ち上
げることができます。同時に、耳に痛くなることなく、シビランス(歯擦
音)の特性を、よりオープンにします。