安全・設置取扱説明書-
001-15497 改定 V
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3.0 電気特性
モジュールの電気定格は、AM 1.5G スペクトルおよびセル温度
25℃、入射日照量 1 kW/m² の標準試験条件(STC)で測定します。
マキシオン モジュールの電気的特性は仕様書に記載されてい
ます。また、www.sunpower.maxeon.com/jp/
からダウンロード
することもできます。
太陽電池モジュールは、STC の値より高い電流および/または
電圧を起こすことがあります。晴天で涼しい天候、あるい
は、雪や水による照り返しは、電流や出力を増やす原因とな
ります。従い、コンポーネントの定格電圧、導体電流容量、
ヒューズサイズ、PV 出力端子に接続した制御機器のサイズを
決定する際は、モジュールに、記載されている Isc と Voc に
係数 1.25 を掛ける必要があります。また、ヒューズと導体
のサイズを決定する際、規格によってはさらに係数 1.25 を
掛ける必要がある場合もあります。最大システム電圧を設定
する際は、データシートにある開放電圧の温度係数を用いる
ことを推奨します。
4.0 電気接続
必要な電気出力を得る際、一定の条件を満たせば、モジュー
ルを直列および/または並列に接続することもできます。複合
電源回路では同型のモジュールのみをご使用ください。
特に該当する規制が無い場合、マキシオンは、太陽光発電シ
ステムにおいて、同種のコネクタ(型番、システム電圧)に
よる接続を推奨します。
マキシオンでは、配線すべてに 85℃以上の温度に耐えうる二
重絶縁を使用することを推奨します。配線はすべて柔軟性の
ある銅(Cu)線を使用してください。サイズの下限は適用する
規格によって決まります。少なくとも 4 mm
2
をお勧めします。
絶縁は、設置方法に適し、SCII (Safety Class II)および IEC
61730 の必要条件を満たしたタイプのもののみご使用ください。
落雷による間接的な影響(電圧サージ)を極小化する為、ル
ープになる配線は避けるように設計して下さい。
マキシオンでは、配線ケーブルの曲げる半径としてケーブル
の直径の 5 倍以上を推奨しており、コネクタやジャンクショ
ンボックスの付近では曲げないで下さい。また、太陽光に直
接さらされる場所での電気的接続や水が溜まりやすい場所に
コネクタを設置することに関して避けることを推奨していま
す。設置や接続に関する更なる要望がある場合には、コネク
タメーカーの取扱説明書を参照して下さい。
コネクタは、ケーブルナットとコネクタ本体の間に意図的な
隙間を空けて工場で組み立てられています。パネルのナット
を締め直さないでください。それによるストレスでコネクタ
に亀裂が発生する可能性があり、保証が無効となります。
4.1 システムおよび機器の接地
特定の条件(例えば、落雷防止)については、PV アレイの接
地やフレームの取付けに関する地方・地域の規格をご覧くだ
さい。
• マキシオン太陽光発電モジュールを適切に接地するた
め、以下の表を参照ください
新 SPR P,E&X シリーズモジュール、マキシオン及びパフォーマ
ンスシリーズモジュールは、トランスフォーマーレスのインバ
ータの使用が可能です。フレームおよびシステムに関する特別
な要求はありません。(フレームの機能接地を含む)
E シリーズ
SPR-
yy-xxx, SPR-
yy-xxx-BLK, SPR-
yy-xxx-IEC
SPR-
yy-xxx-COM, SPR-
yy-xxx-COM-IEC
X シリーズ
SPR-
yy-xxx, SPR-
yy-xxx-BLK, SPR-
yy-xxx-IEC
SPR-
yy-xxx-COM, SPR-
yy-xxx-COM-IEC
P シリーズ/パフォーマンスシリーズ
SPR-
yy-xxx-COM, SPR-
yy-xxx, SPR-
yy-xxx-BLK
SPR-
-xxx-COM, SPR-
-xxx-COM-
, SPR-
-xxx, SPR-
-xxx-BLK, SPR-
-xxx-
,
SPR-
-xxx-COM
マキシオンシリーズ
SPR-
-xxx, SPR-
-xxx-COM, SPR-
-xxx
SPR-
-xxx-BLK, SPR-
-xxx-COM, SPR-
-xxx-COM
注意:以前のモジュールタイプをご使用の場合は、以前の安
全・設置取扱説明書をご参照ください。
•
標準的なモジュールの接地
フレームの接地の際は、アルミと銅の直接の接触は避け、ス
テンレス鋼や錫などの材料を挟むようにして下さい。
4.2 直列接続
モジュールを直列に配線し、必要な出力電圧を得ることもで
きます。最大システム電圧を超えないでください。目安とし
て「モジュールの開放電圧」×「直列数」<データシートに
記載の「最大システム電圧」となるように直列数を決めてく
ださい。
4.3 並列接続
モジュールを並列に配線し、必要な出力電流を得ることもで
きます。モジュールを並列に接続する電路には、その電路に
短絡を生じた場合に電路を保護する過電流遮断機(逆流防止
ダイオードを含む)を施設してください。バイパスダイオー
ドは、出荷時にモジュールに取付けてあります。並列での最
大モジュール数に関する過電流遮断機追加条件や制限につい
ては、関係規約をご覧ください。
5.0 モジュールの設置
マキシオンモジュールの制限付き保証は、本章にある必要条
件に従って設置したモジュールに対して適用されます。
5.1 現場の条件
マキシオンモジュールの設置は、下記の条件を満たした場所
に行ってください:
作動温度 マキシオンモジュールの設置には、下の表にある
最大および最小温度内で作動できる環境が必要です:
最大作動温度 (外気温) +85 °C
最小作動温度 (外気温) −40 °C
モジュールの背面側に適切な換気を取り付けてください。と
りわけ高温環境では不可欠です。
影:モジュールは恒久的にセルに影がかからないようにし、
部分的に影がかかる場合においても日または年間でのかかる
回数が最小となるように設置して下さい。恒久的な影とは、1
日の発電時間を通してパネルの同じ位置(一定の面積)にか
かる影を指します。
影は大きな出力の減少の要因となる場合があります。特に昼
間に出力が最大となるタイミングにおいては、たとえ小さな
影であっても最大限避けるようにして下さい。
設計強度 マキシオンモジュールは、5.2 に明記された構成で
設置した場合は、IEC 61215 で定められる正圧および負圧荷重
に耐えうるように設計されています。