Red Sea MAX
®
NANO
106106
12 プロテインスキマーの操作
飼育水中の汚れや有機物の濃度は常に変化するので、スキマーの調整は随
時行う必要があります。
スキマーの機能はリアサンプで起きる通常の水位変動(水分の蒸発によ
る)では影響を受けませんが、表示された上限と下限の間に維持する必要
があります。
スキムアジャスターの上部で形成された泡は集積されコレクションカップ
のネックを上がっていきます。
スキムアジャスターを調整し、スキマーボディー内の水位をネックの付け
根あたりにセットしてください。
泡が乾きすぎているまたはネックの低い位置に集まっている場合は少しず
つスキムアジャスターを上げます。反対に、泡が水っぽい場合はアジャス
ターを下げて希望する泡の状態に調整します。
オーバースキミング
気泡混じりの水がコレクションカップ内へ流入しコントロールできないオ
ーバースキミングになった場合には、入りきらない水はコレクションカッ
プの上部にあるオーバーフロースロットよりサンプ内に戻ります。
オーバースキミングをコントロールするにはスキムアジャスターを一番低
い位置にセットし、エアーインレットの先にエアーバルブを取り付け、泡
が安定するまでエアー供給量を減らします。
その後は空気の供給量によるスキマーの調整を続けます。エアーバルブを
全開にしてもスキマーが安定していたら、エアーバルブを外し、スキムア
ジャスターによる調整に移行してください。
新しいスキマーまたは立ち上げ時
スキマーは水中にタンパク質が含まれる時にだけ泡を生成することができ
ます。プロテインは気泡の表面に吸着され気泡が丈夫な構造になること
で、スキマーのネックを登りコレクシ
ョンカップ内に集積されます。新規水
槽の立ち上げでは汚れを排出する生物
も少なく、タンパク質の量も多くあり
ません。
また、新しいスキマーが効果的に機能
する前に、数日間の慣らし期間を要す
る場合があります。また、製造時の無
害な残留物が水の表面の張力に影響を
与えることで、
オーバースキミングを引き起こすこと
は珍しくありませんが数日間で正常に
なります。
給餌と添加剤の投与
スキマーは日常的に投与される液体フードや添加剤などに含まれる界面活
性成分に対して非常に敏感です。これらの物質は泡の形成に著しく影響を
与え、オーバースキミングを引き起こす原因ともなります。これらを投与
する際にスキマーのスイッチを30分間切ることをお勧めします。また、
物質の影響により通常の泡の状態に戻るまで長時間を要する場合がありま
す。
コレクションカップ
コレクションカップ内の溜まった汚水の量を監視し、定期的に捨ててく
ださい。
汚水を捨てる際は、同時にネックの内側に付着した汚泥を洗い流してくだ
さい。汚泥はスキミング能力に著しく影響を与えます。もし、中性洗剤な
どでカップを洗ってしまった場合は、スキマーに取りつける前に水道水で
しっかりと洗ってください。