マーシャル製品をお選びいただきありがとうございました。このたびのイギリス製オールバ
ルブ、30W Astoria Custom AST2CコンボまたはAST2Hヘッドのご購入を心よりご祝
福申し上げます。マーシャルは、この製品を通じて、従来のハンドワイヤードの(手作業で
配線された)技能と最新のスイッチングを結合したシングルチャンネルアンプの製造という
シンプルな目標に取り組んできました。お客様がAstoria Customを末永く愛用されること
を 心 から望 んで おります。
- マーシャルチーム
ご購入されたAstoria Customは、イギリ
ス、ブレッチリーにあるマーシャルの工場
において、専門スタッフの手によって入念
に作り上げられており、最高レベルの規格
を満たすように設計、企画され、組立てられ
ています。Astoria Customの核心をなす
オールバルブアンプは、プリアンプの4本の
ECC83(12AX7)、GZ34整流管、および
出力ステージの2本のKT66で構成されま
す。KT66は、負帰還なしのカソードバイア
ス方式を採用しています。これは、傑作とい
わ れ る 多くのクラシックアンプ の 特 徴 で あ
り、パワーステージの真 空管がオーバード
ライブされたときに、「調和のある」高周波
域と暖かみのある低周波域を備えた、音調
が美しく調和の取れたリッチな歪みを生み
出 し ま す 。
Astoria Customでは、すべてが手作業で
配線された信号パスが、フロントパネルの
スイッチ(BODY、BRIGHTNESS、および
POWER REDUCTION)と結合されてい
ます。Astoria Customでは、忠実に再現
された音質と最新のスイッチング機能をこ
のような革新的な方法で結合する目的で
PCB上に設置されたタレットが使用されま
す。これにより、手作業での配線とより複雑
なスイッチング回路が、1枚のボード上であ
ざや か に 共 存します。
Astoria Customは、性能を柔軟なものに
するために+20dBのBoost機能と真空管
駆動シリーズのFXループを備えており、両
方の機能を同 梱 の2ウェイフットスイッチで
選 択 できます。
従来のBASS、MIDDLE、およびTREBLE
ト ー ン ス タ ッ ク の 他 に 、ア ン プ の サ ウ ン ド 全
体に明暗を加えるEDGEコントロールとサ
ウンドに厚みを与えるBODYコントロール
を 使 用 で き ま す 。F X ル ー プ は 、ラ ッ ク ま た は
ペダルFXユニットのレベルをアンプと調和
させるリアパネルのループレベルコントロー
ルを特徴とします。FXループが稼働してい
るときは、フロントパネルLEDが点灯して知
らせるため、より使いやすくなっています。
音色の多様性を強化するために、Power
Reduction(電力低減)機能が出力を30W
から5Wに下げて、暖かみと柔らかみが加
わったサウンドを生み出します。
Astoria Customコンボは、カスタム
ボイシングされた12インチCelestion
Creambackスピーカーを備えています。ま
た、オプションのAST2-112スピーカーキャ
ビネットも用意されています。このスピーカ
ーキャビネットは、拡 張スピーカーキャビネ
ットとしてAST2HヘッドまたはAST2Cコン
ボに適 合するように設計されています。
はじめに
概要
以下の指示と警告すべてに従うこと
指 示 に 従うこと
警 告:
次に進む前に、アンプが主電源に適合して
いるか確認してください。不明点がある場
合、有資格の技術者からアドバイスを得て
く だ さ い 。最 寄 り の マ ー シ ャ ル デ ィ ー ラ ー が
お 手 伝 いいたします。
電源投入&ヒューズ:
ご使用のアンプの製造時に規定された電
源入力電圧定格は、アンプのリアパネルに
示されています。
アンプには、脱着式の電源ケーブルが付属
しています。この電 源ケーブルは、アンプ の
リアパネルにある主電源入力ソケットに接
続 し て く だ さ い 。
電源ヒューズの規定値およびタイプは、アン
プのリアパネルに表 示されています。
ヒ ュ ー ズ な し で 済 ま せ た り 、間 違 っ た 値 や
タイプ の ヒュ ー ズ を セットし たりし な い で く
ださい 。
器 材 の 持 ち 運 び:
持 ち 運 ぶ 前 に 、ア ン プ の ス イ ッ チ を 切 り 、電
源からプラグを抜き、取外し可能なケーブ
ルをすべて器材から外したか、確認してく
ださい 。
重要なセットアップ情報:
1. スピーカーまたはスピーカーキャビネッ
トが
アンプのリアパネルにある 適切なイン
ピーダンスの ラウドスピーカージャック
コンセントに接続されていることを確認
します。インピーダンス整合に関する特
定情報について、本マニュアルの
ラウドスピーカーガイドを一 読してくだ
さい(「リアパネルの機能」の4)。スピー
カ ー キ ャ ビ ネ ッ ト を 使 用 す る 場 合 は 、
必 ず 、適 切 な ス ピ ー カ ー 用 ケ ー ブ ル を
使 用 し て く だ さ い 。
シ ー ル ド し た ギ タ ー 用 ケ ー ブ ル は 、
絶 対 に 使 用 し な い で く だ さ い 。
備 考:ス ピ ー カ ー ま た は
スピーカーキャビネットを接続または切
断 す る 前 に 、必 ず 、ア ン プ の ス イ ッ チ を 切
り、 電源ケーブルを 主電源から抜き取
ってください 。 スピーカーまたはスピー
カ ー キ ャ ビ ネット を 接 続 し な い で ス イッ
チ を 入 れ る と 、ア ン プ が 損 傷 し ま す 。
2. フロントパネルの音量コントロールが
ゼロに設定されていることを確認しま
す。
3. まず、リアパネルの MAINS INPUT
(主電源入力)に 同梱の電源ケーブル
を接続し、次に電源に差し込みます
(「 リ ア パ ネ ル の 機 能 」の 1 )。
4. フロントパネルのHIまたはLO入力ジャ
ックコンセントに、ギターのケーブルを
挿入します (フロントパネルの機能」
の 1 )。
5. フロントパネルの電源スイッチを入れ、
数分待ってから、次の手順6に移ります
(「フロントパネルの機能」の12)。
6. 待ち時間が経過したら、STANDBYス
イッチを作動させます(「 フロントパネル
の機能」の11)。
7. MASTER音量コントロールを
希望する音量に上げます。
以上で、アンプの準備が整いました。
警告!安全にご使用いただくために