Duecanali - Quattrocanali | 33
パ イ ロットト ーン の モ ニ タリン グ
パイロットトーンパラメータ(周波数と電圧)の不一致が見つかると、バ
ックアップを起動し、さらにGPOスイッチによるアラート機能を有効に
することができます。
出力パイロットトーンの検出は、アンプまたは内蔵されているDSPパイ
ロットトーンジェネレータを通る外部信号に委ねられています。いずれ
の場合でも、検出された信号と設定された閾値の不一致によってGPO
スイッチが 作 動します。
IPアドレス取得
工場から出荷される時は、DHCP/AutoIPがデフォルトとして設定されています。
既存のLANやPCに接続されると、アンプは自動設定されるようになっ
ています。固定IPアドレスは、Armonía Pro Audio Suiteから検出・設定
することも可能です。
DHCPサーバーがネットワーク内でアクティブではない場合、アンプの
プラットフォームは、ステートレスアドレス自動設定(ゼロ・コンフィギュ
レーション・ネットワーキング技法:Zeroconf)をスタートし、ローカル
のIPアドレスを自動設定(セカンダリネットワークがある場合のIPアドレ
ス:169.254.x.y–172.31.*.*、サブネットマスク:255.255.0.0)し、さらに
ネットワークデバイスのホスト名を自動作成します。
ArmoniaとDuecanali/Quattrocanaliのサブネット名は同じである
必要があります。そのため、DHCPサーバーがネットワーク上にあ
り、Duecanali/QuattrocanaliのアンプがAUTO IPの場合は、ネットワー
クが不安定になることがあります。
一般的に、アンプに接続する前に
DHCPサーバーをオンにしてください。
Duecanali/QuattrocanaliアンプのIPアドレス取得は、起動中に確定さ
れます。起動中にアンプがネットワーク上にDHCPサーバを検出する
と、ネットワークパラメータ交渉を行います。Duecanali/Quattrocanali
が起動中にDHCPサーバーをネットワーク上に検出しない場合、AUTO
IPモードに自動で切り替わります。
ネットワ ー ク 接 続
Duecanali/Quattrocanaliのアンプは、 Ethernetポートを使うスター型ネ
ットワークとDante
TM
ポートを使うDante
TM
ネットワークに対応しています。
入力選択とバックアップ
Duecanali/Quattrocanali DSP+Dアンプでは、アナログとDante
TM
のいず
れかのチャンネルの入力信号を選択することが可能です。Armonía Pro
Audio Suiteソフトウェアでは、入力ソースを選択することができます。
さらに、Duecanali/Quattrocanali DSP+Dアンプには、信号エラーに対
する信頼性を向上させるためのバックアップ機能がついています。チ
ャンネルごとに2つの異なる入力ソースにバス優先度を割り当てること
で、このシステムでは、信号落ちまたはパイロットトーンの不一致が検
出された場合、信頼性の高い入力接続に自動的に切り替えることがで
きます。
出力負荷モニタリング
Armonía Pro Audio Suiteソフトウェアを使うと、一定の周波数
で、Duecanali/Quattrocanali DSP+DアンプのチャンネルのGPOスイ
ッチを作動させる入力インピーダンスの閾値を設定することが可能で
す。
Armonía Pro Audio Suite
Armonía Pro Audio Suiteは、システムの設定とDuecanali/Quattrocanali
DSP+Dアンプのカスタマイズを可能にするソフトウェアです。
Armoníaは、Windows(XP SP3以降)が起動されているPCにインストー
ルすることができます。
Armonía Pro Audio Suiteは、以下のWEBサイトから無料でダウンロー
ドすることが 可 能です。
http://armonia.powersoft.it/armonia/
Duecanali/Quattrocanaliシリーズのアンプは、4Ωの出力負荷で動作
するように設計されていますが、特殊な設定を行うことで、2Ωまでの低
出力負荷で接続することが可能です。
2Ωスイッチでは、チャンネルあたりの最大出力ピーク電圧を85V
peak
に
制限し、低インピーダンス(Lo-Z構成)に設定されたすべての出力チャ
ンネルに、極端に低い負荷でもパフォーマンスを可能にする動作条件
をアクティブにすることができます。
2Ωでの優れたパフォーマンスを実現するため、すべてのアンプのチャ
ンネルでをLowZモードにすることをお勧めします。
この2Ω機能は4804モデルにはサポートされていません。ディップスイ
ッチには「USR C」と表示され、その機能はリサー部されています。
Lo-Z 2Ω負荷動作
すべてのチャンネルには70V/100V(Hi-Z)のスピーカーを繋げることが
可能です。全てのチャンネルの出力を70V/100V(Hi-Z)に接続させるに
は、各チャンネルに対応する背面パネルのDIPスイッチを設定する必要
があります。
スピーカー変換器のサチュレーションを防ぐためにアンプを分散ライ
ンに接続する場合、Powersoft社ではHPF(ハイパスフィルタ)の使用を
推奨しています。これを使用しない場合、サウンドパフォーマンスが大
幅に低下する可能性があります。このHPFは、チャンネルに対応したDIP
スイッチから設定することができ、遮断周波数には35Hzと70Hzが用意
されています。
Hi-Z 70V/100V操作
出力接続には、Phoenix社のPC 5/4-STF1-7.62 177859ポートを使用し
ます。
負荷インピーダンス出力の高低を混在させた構成が可能で、各チャン
ネルには、負荷構成を設定するためのDIPスイッチが4個ずつ付いてい
ます。
出力接続
イーサネットとラベリングされたポートは、イーサネット接続経由で、パ
ソコンとPowersoft Armonía Pro Audio Suiteソフトウェアからアンプを
リモートコントロールするために設計されたものです。
Powersoft社では、ピン/ペア配列TIA/EIA-568-B(T568B)を備えた
Ethernet向けカテゴリー5のストレートスルーパッチケーブルの使用を
推 奨しています。
Ethernet接続
セルフチェックとは、アンプの状態を点検し、問題が見つかったら、ユー
ザーにこれを報告する機能です。
セルフチェック終了後に数分間LEDパネルに点灯するLEDランプの組
み 合 わ せによって、アンプ の 状 態 を 知らせるシステムとなって います。
セルフチェックを終了して、通常の操作に戻すには、セルフチェックボタ
ン
6
を一度押してください。
故障によりセルフチェックがスタートしない場合はLEDランプが高速で
点滅します。一方、ゆっくりと点滅する場合は、セルフチェックが完了し
たことを 示しています。
セルフチェック
Duecanali/Quattrocanaliシリーズの各チャンネルには、 ノーマルオー
プン
N O とノーマルクローズ NCの対になっている並列汎用出力接
続が付いています。
コネクタには、背面パネルに、Phoenix社MC 1.5/6-ST-3.81 5447900の
6ピンコネクタが用意されています。
アンプが通常運転している時、このNO接点が閉じられるとNC接点が開
か れ 、そ の 逆 も 同 様 と な っ て い ま す 。
これらの接点が、危険を招く可能性のある故障や安全を害する危険の
ある状態を警告するためのものとなっており、以下のような状況や出力
チャンネルの通常動作を妨げるであろうあらゆる問題に関するアラー
ムスイッチを切 り替 えます。
ACメイン電源不足(例:システムのシャットダウン)
サーマルストレス:システム温度が高すぎて、サーマル保護機能が機能
していない
出力配線のショート:スピーカーまたはラインのいずれかがショートし
ている
アンプがスタンバイ状 態
DSP+Dバージョンには、Armonía Pro Audio Suiteを使うことで、パイロ
ットトーンと出力負荷を監視する機能が備わっています。
診断 - GPO - アラーム
Dante
TM
対応モデルは、Dante
TM
ポートを通して、Dante
TM
接続から2つ
の入力ストリームを受信します。配線はTIA/EIA-568-Bに従い、T568Bス
キームのピン配置を使用してください。
Dante
TM
ネットワークを実行するには、Dante
TM
コ ントロ ーラを 動 かすコ
ンピュータが必要です。このDante
TM
コ ン ト ロ ー ラ と は 、ネ ッ ト ワ ー ク 上
でデバイ図を管理するソフトウェアアプリケーションです。Duecanali/
Quattrocanali DSP+Dアンプは、自動検出され、デフォルト名「
モデル名-
番号
」(例:Duecanali1604-71520)として、Dante
TM
コ ントロ ーラに 表 示
されます。
デジタルオーディオ入力