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M. BOOST LEVEL / COMP BLEND このダイアルノブは Boost
+ Compress {N} 回路が働いているときにだけ有効になりま
す。内側のノブは、ボリュームのブーストレベルを設定し、外
側のノブはコンプレッションのレベルを設定します。外側の
Comp Blend ノブがセンターのクリック位置にある場合、
Boost + Compress モードに入る前に、Compressor {F} が
OFF であったとしても、コンプレッションは4つのコンプレ
ッサーのノブで設定されたレベルで有効になります。さら
に、"off"(反時計方向いっぱい)から、実際に4つのコンプレ
ッサーのノブで設定されたコンプレッションのレベルを増
加させる "max" まで、Comp Blend をどの位置にでも設定
することが可能です。これにより、Boost + Compress モー
ドだけの独立したコンプレッションのレベルを得ることが
できるのです!
N. BOOST + COMPRESS MODEこのボタンを押すと、
BOOST + COMPRESS モードが有効になります。ソロの演奏
時には便利です。このモードはフットスイッチ {II} からも有
効にすることができます。
O. PAD 入力感度を -10dB 減衰させます。出力の高い楽器か
らクリーンなレスポンスを得る場合に便利です。
P. PREAMP CLIP LEDEFFECTS LOOP の前のプリアンプの
信号経路のどこかでクリッピング(オーバードライブ状態)
が生じた時に点灯します。クリーンなサウンドのためには、
GAIN Q とほかのフロントパネルのコントロールを、楽器
のピークの出力レベルでも、PREAMP CLIP LED がほとん
ど点灯しないように設定してください。プリアンプのクリッ
ピングはアンプリファイヤーを(パワーアンプのクリッピン
グとは違い)傷めるものではありません。好ましくないプリ
アンプの歪みが聞こえる場合にのみ GAIN を下げてくださ
い。
Q. GAINプリアンプリファイヤーの信号レベルを調整しま
す。イコライゼーション、トーン、エフェクトのレベルはすべ
てプリアンプの信号レベルに影響しますので、GAINの前
で適切に調整されている必要があります。注意:GAIN は
EFFECTS SEND FF の出力レベルの設定の第一段階のコン
トロールです。
R. AURAL ENHANCER™ 20年以上も前から SWR® のトレー
ドマークの機能である Aural Enhancer は、ベース音の基礎
となる低いトーンに、 明るいハイエンドの透明性をもたら
し、基礎のトーンを"マスク"してしまう特定の周波数域を減
衰させます。この究極のエフェクトは、ざらざらさせること
なく、あらゆる楽器の歯擦音的なキャラクターを開花させ、
より透明性の高いサウンドをもたらします。
Aural Enhancer はどのように働くのか: Aural Enhancer
コントロールをセットする位置によって、周波数帯域とレベ
ルを変化させる可変のトーン•コントロールと考えてくださ
い。MINの位置から時計回りにコントロールを回転させ
ると、Bass と Treble のトーンコントロールとは別の、それら
を補完する、低域、中域、高域の周波数のレベルを増幅させ
ていることになります。時計で言うと2時に相当する位置
ではここが多くのプレイヤーのお気に入りのポジション
ですがローエンドの基礎音とパリっとした高域の両方を
際立たせ、同時に、中低域を少し付加することで、帯域を際
立たせます。さらに時計回りに回転させると、選択された中
域具体的には 600Hz を中心とする周波数帯域が落ち
込みます。つまり明らかに、Aural Enhancer は、基本のトー
ンコントロールを使って作る極端なエフェクトに比べると、
穏やかなものであると言えます。
SWRを使用したことがあるユーザーへ:
この製品のAural
Enhancer の性質は、Marcus Miller によってカスタマイズさ
れており、あなたが慣れ親しんだ動きとまったく同じには作
用しません。この回路は基本的な機能としては同じように
動作しますが、Aural Enhancer によって影響を受ける周波
数域の全体が変更されています。中心の周波数は200Hzで
はなく600Hzとなっています。さらに、ノブを引くことで完
全にフラットなEQを可能にするDefeatコントロールも追
加されています。
S. BYPASS このボタンを押すと、LED が点灯し、EQ 回路を
信号経路から切り離します。EQ Bypass を Aural Enhancer
Defeat 機能と同時に使うことで、完全にフラットなEQを可
能にします。
T. BASS 70Hz 付近を中心に、低周波数域の信号のレスポン
スを±15dBの範囲で調整します。
U. SEMI‑PARAMETRIC EQUALIzER3つの MIDEQ コントロ
ールはそれぞれ内側に LEVEL ノブを備えていま
す。これらは、外側の FREQUENCY ノブで設定
された帯域で、信号のレスポンスを(±15dB)調
整します。注意:LEVELが0に設定されている
とき、MIDEQ コントロールはFREQUENCY の設
定に関わらず、信号に影響を与えません。中域のトーン•コン
トロールはサウンドに独特のエッジを与えるためには欠か
せません。最良な設定は状況に応じて変わります。一人で
演奏しているときには、ざらざらした感じのサウンドでも、
人が多い場所やレコーディングではその音が良いかもしれ
ません!
ヒント:もしバンドの中で突き抜けるようなサウンドが
必要な場合は、200–400Hzの範囲のレスポンスをブースト
してみてください。もしより透明感のあるサウンド、もしく
はえぐれたなサウンドがお好みのなら、800Hzの帯域を
カットしてみてください。
V. TREBLE 3kHz付近を中心に、高周波数域の信号のレスポ
ンスを±15dBの範囲で調整します。
W. EFFECTS BLEND エフェクト•ループの信号 (wet) に、ミッ
クスされる直接信号 (dry) の量を調整することにより、エフ
ェクトのレベルをコントロールします。Effects Return 端子
{FF} を使用しないときは、"DRY"の位置にセットしてくださ
い。
X. MASTER VOLUME リアパネルの Preamp Out 端子 {AA}
のMarcus Miller プリアンプの出力レベル調整します。
Y. POWER SWITCH LEDに表示されるとおり、このユニット
をON-OFFするスイッチです。
フロントパネル