●パワーチューニングエラー
進捗バー表示後、以下の内容が表示された場合は、エラーが発生しています。
オーバーエラー
パワーチューニング目標値に対して現在の受光量が小さすぎたためのエ
ラー。パワーは調整されません。パワーを上げることができるのは、パ
ワーチューニングを設定していない状態の受光量から約5倍までです。
PTUN OVER
RUNモードに切替え
ボトムエラー
パワーチューニング目標値に対して現在の受光量が大きすぎたためのエ
ラー。最小パワーで調整されます。パワーを下げることができるのは、
パワーチューニングを設定していない状態の受光量から約1/25までです。
PTUN BOTM
PTUN OFF
RUNSET
MODEキーを押しながら、DOWNキーを3秒以上押す
注)MODEキーを押した後すぐにDOWNキーを押してください。
サブデジタルが2回点滅し、パワーチューニングが解除されます。
2回点滅
2回点滅
+
■解除方法
検出機能を切り替えると、受光量が変化することがありますので、その場合は
検出機能切り替え後に再度パワーチューニングを実行してください。
「パワーチューニング目標値」は変更することができます。「5.詳細設定」参照
ワークありとワークなしの2点をそれぞれ検出し、その中間値の光量をしきい値として設定します。
RUNモード、SETモードいずれのモードでも設定できます。
RUNモードにて設定する場合、あらかじめ、「MODEキー設定」機能の設定が[2PNT]になっている
ことを確認してください。工場出荷時は、[PTUN]が設定されています。「5.詳細設定」参照
2)ティーチング設定
①ワークありなしティーチング
操 作
ワークがある状態 ワークがない状態
RUNモードに
切替え
MODEキーを3秒以上
押す
3秒以上
RUN
モード
操作
RUNSET
MODEキーを3秒以上
押す
3秒以上
表 示
SET
モード
操作
SETモードに
切替え
RUNSET
RUNモードに
切替え
RUNSET
UPキーもしくはDOWN
キーを押す
UPキーもしくはDOWN
キーを押す
TECH ー
サブデジタルが点滅します
2PNT しきい値
設定されたしきい値が2回
点滅します
ワーク
1)マニュアル設定
しきい値を手動で設定します。
RUNモードに切替え
しきい値が大きくなります
しきい値が小さくなります
しきい値
UPキーまたはDOWNキーにて
しきい値設定
操 作
表 示
RUNSET
約5秒後、表示設定にて設定
している表示に戻ります。
受光量
2.各部の名称とはたらき
3.操作の基礎知識
4.基本設定
表示の見方
SET
モ ード メインデジタル(赤色表示) サブデジタル(緑色表示)
RUN※
キ ー 操 作 に よってしきい 値 や メイン デジ タル に
表示している機能の設定値を順番に表示します。
メインデジタルとサブデジタルに表示される内容は、現在選んでいるモードによって異なります。工場出荷
後、初めて電源を入れるとRUNモードの内容が表示されます。
※表示内容は「表示切替」機能で変更することができます。「5.詳細設定」参照
キー操作によって受光量や機能名称を順番
に 表 示します 。
1CH側の現在の受光量を表示します。
(工場出荷時)
2CH側の現在の受光量を表示します。
(工場出荷時)
キー操 作
U Pキー しきい 値を上げます 。 設定内容によってはたらきが変わります。
・テ ィ ー チ ン グ を 実 行
・設定値の変更(順方向)
設定内容によってはたらきが変わります。
・テ ィ ー チ ン グ を 実 行
・設定値の変更(逆方向)
しきい 値を下げます 。
設定したい機能の表示を切り替えます。
DOWNキー
MODEキー
キーの 種 類
キー のはたらき
RUNモード SETモード
「MODEキー設定」によってはたらきが
変 わります 。
・テ ィ ー チ ン グ
・パ ワ ー チ ュ ー ニ ン グ 実 行
・ゼ ロ リ セ ット 実 行
表示の切替えや検出条件の設定操作は、操作キーで行います。
キーの役割は、現在選んでいるモードによって変わります。
モ ード の 切 替 え
SET
モード 内 容
RUN
実際に検出を行うときや以下の設定を行うときに選びます。
しきい値 マニュア ル 調 整 、ティーチング 、パワーチューニング、ゼロリセット、
キ ーロック
モードの切替えは「SET/RUN切替スイッチ」で行います。
目的にあったモードに切替えて操作してください。
検 出 条 件やティーチングによりしきい値を設 定するときに選 びます。
①1CHの出力がONしたときに点灯します。
②1CH側の受光量や機能の名称を表示します。
③2CH側の出力がONしたときに点灯します。
④2CH側の受光量や検出時の補助的な情報や機能の設定値を表示します。
⑤モードの切替えを行います。
⑥表示や設定を行うチャンネルを選択します。
⑦表示の切替えや機能の設定操作を行います。
⑧ファイバを着脱するときに使います。
①
動作表示灯(1CH)
③
⑥
⑧
ロックレ バ ー
②
メイン デ ジタ ル(赤色表示)
④
サブデジタル(緑色表示)
⑦
操 作キー
⑤
SET/RUN切替スイッチ
1
2
UP
SET RUN 1 2
DOWN MODE
現在検出中の受光量を「パワーチューニング目標値(2000:工場出荷時設定)」近くに調整したいときに
行う操作です。パワーチューニングは必ず検出物体とヘッドを固定して、受光量が安定している状態で実
行し てください 。
RUNSET
RUNモードに切替え
調整が完了し、操作前の表示に戻ります。
サブデジタルに進捗バーが1桁ずつ表示されます。
(進捗バーが表示されたらキーを離します。)
メインデジタルの表示について
MODEキーを3秒以上押す
パワーチューニング目標 値
PTUN
(パワーチューニング実行中)
進捗バー
PTUN
一定時間で表示切替
■設定方法
あらかじめ、「MODEキー設定」機能の設定が[PTUN](パワーチューニング)になっている
ことを 確 認し てください 。
工場出荷時は、[PTUN]が設定されています。「5.詳細設定」参照
チャンネル切替スイッチでパワーチューニングしたいチャンネルを選択してください。
選択肢 内容
入光時にONするか遮光時にONするかを選びます。
SETモードの「動作モード」で設定します。「5.詳細設定」参照
LON(ライトオン)
(工場出荷時)
DON
(ダークオン )
入光時に出力がONします。「検出機能」に[DIFF](微分動作)を設定している場合は
エッジ検出時出力がONします。
遮光時に出力がONします。「検出機能」に[DIFF](微分動作)を設定している場合は
エッジ検出時出力がOFFします。
1.動作モードを設定する
3.しきい値を設定する
2.パワーを調整する(必要に応じて)
「出力設定」に[1-2](差分動作)を設定している場合、ティーチングした2点の
差分値の中央にしきい値が設定されます。
②オートマティックティーチング(移動ワークにて設定)
サブデジタル値にAUTOと表
示され受光量のサンプリング
を開 始します
操 作
表 示
AUTO しきい 値
受光量 AUTO
設定されたしきい値が点滅します
MODEキーを3秒以上押し続ける
キーを押し続けている間の受光量を検出して、その最大値と最小値の中間をしきい値として設定できます。
あらかじめ、「MODEキー設定」機能の設定が[AUTO]になっていることを確認してください。工場出荷時
は、[PTUN]が設定されています。「5.詳細設定」参照
「出力設定」に[1-2](差分動作)を設定している場合、差分値の最大値と最小値
の中央にしきい値が設定されます。
③透過形ワークなしティーチング
透過形ファイバ用の設定方法でワークがない状態にて行います。
(ワークなし状態)受光量の約−6%の値をしきい値として設定します。微妙な光量差を安定して検出で
きます 。
RUNモードに切替え
RUNSET
サブ デジタル が 点 滅します
操 作
表 示
TECH ー
設定されたしきい値が2回点滅
します
THRU しきい 値
SETモードに切替え
ワークがない 状 態
UPもしくはDOWNキー
を押す
RUNSET
「出力設定」に[1-2](差分動作)を設定している場合、2チャンネル側は
ティーチングしたときの差分値がそのまましきい値として設定されます。
(反射形ワークなしティーチングと同じ)
TECH ー
表 示
UPキーもしくはDOWN
キーを押 す
サブ デジタル が 点 滅します
3秒以上
操 作
SETモードに切替え
RUNSET
RUNモードに
切替え
RUNSET
UPキーもしくはDOWN
キーを3秒以上押す
RFCT しきい 値
設定されたしきい値が2回
点 滅します
④反射形ワークなしティーチング
反射形ファイバ用の設定方法でワークがない(背景)状態にて行います。
(ワークなし状態)受光量の約+6%の値をしきい値として設定します。微妙な光量差を安定して検出で
きます 。
ワークがない状態
「出力設定」に[1-2](差分動作)を設定している場合、2チャンネル側は
ティーチングしたときの差分値がそのまましきい値として設定されます。
(透過形ワークなしティーチングと同じ)
⑤最大感度設定
最大感度でしきい値を設定します。検出距離を最も長くしたい場合に便利な方法です。
RUNモードに切替え
RUNSET
設定されたしきい値が2回
点 滅します
3秒以上
操 作
表 示
FULL しきい 値
UPもしくはDOWNキー
を3秒以上押す
SETモードに切替え
RUNSET
ワークのあり/なしは設定に関係ありません。設定される値は、「検出機能」や
「パワーチューニング」の設定内容によって変わります。
「出力設定」に[1-2](差分動作)を設定している場合、2チャンネル側はこの
方法を使ったしきい値の設定はできません。
・テ ィー チ ン グ エ ラ ー
OVER
2回点滅
NEAR
2回点滅
LO
2回点滅
ティーチングを実行後、サブデジタル表示に下記が表示された場合はエラーが発生しています。ただし、しきい値は可能
な範囲にて設定されますが、正しく検出できない場合があります。
受光量が大きすぎます。
次のどちらかを行った後、再度ティーチング実行ください。
・受光量が小さくなるようにヘッドを設定
・パワーチューニング実行
受光量が小さすぎます。
次のどちらかを行った後、再度ティーチング実行ください。
・受光量が大きくなるようにヘッドを設定
・パワーチューニング実行
受光量の変化が小さすぎます。
受光量の変化が大きくなるようにヘッドを設定後、再度ティーチング実行くだ
さい 。
OVERエラー
LOWエラー
NEARエラー
©
OMRON Corporation 2005-2010All Rights Reserved.
取扱説明書
このたびは、本 製品をお買い上げいただきまして、まことにありがとうございます。
ご使用に際しては、次の内容をお守りください。
・電気の知識を有する専門家が扱ってください。
・この取扱説明書をよくお読みになり、充分にご理解の上、正しくご使用ください。
・この説明書はいつでも参照できるように大切に保管ください。
1636622-0F
デジタルファイバセンサ
*1:単品、親機でご使用の場合はE3X-CN21(親コネクタ4芯)、子機としてご使用の場合はE3X-CN22(子コネクタ2芯)
を別途お求めください。どちらのコネクタも使用できます。
*2:「検出機能」に「SHS」を設定している場合は通信機能が無効となり、相互干渉防止機能および、モバイルコンソールとの
通信機能は使用できません。
*3:パワーチューニングを有効にした場合の相互干渉防止可能台数は6台までです。
1.定格/性能
・アンプユニット 1台 ・取扱説明書(本書) 1枚
パッケージ内容の確認
検出機能に「SHS」を選択している時にパワーチューニング実行した場合は、
必ず最小パワーに設定されます。
(この場合「パワーチューニング目標値」は無効です。)
動作表示灯(2CH側)
チャンネル切替スイッチ
形
E3X-MDA
シリーズ
接続方式
形式
投光素子
電源電圧
消費電力
制御出力
タイマ 機 能
タイマ 時 間
パワーチューニング機 能
相互干渉防止機能
コ ード 引 き 出 し タ イプ コネクタタイプ
*1
形E3X-MDA11
形E3X-MDA6
形E3X-MDA41
形E3X-MDA8
DC12〜24V±10% リップル10%以下
赤色LED
NPN
PNP
消費電力1080mW以下(24V時45mA)
オープンコレクタ(DC26.4V以下)
負荷電流:50mA以下、残留電圧:1V以下、漏れ電流10μA以下
OFF/オフディレイ/オンディレイ/ワンショット
1ms〜5s
あり
あり<光通信同期式>
*2
9台(18チャンネル)
*3
以下に示す項目は安全を確保するうえで必要なことですので必ず守ってください。
1)引火性・爆発性ガスの環境では使用しないでください。
2)水、油、化学薬品の飛沫のある場所、蒸気のあたる場所では使用しないでください。
3)製品の分解、修理・改造をしないでください。
4)定格範囲を超える電圧、電流を印加しないでください。
5)電源の極性など、誤配線をしないでください。
6)負荷の接続を正しく行ってください。
7)負荷の両端を短絡させないでください。
8)ケースが破損した状態で使用しないでください。
9)廃棄するときは、産業廃棄物として処理してください。
1)電力線、動力線と本製品の配線は別配線としてください。同一配線あるいは同一ダクトにすると誘導
を受け、誤動作や破損の原因となることがあります。
2)コードの延長は0.3mm
2
以 上 の コ ード を 用い、100m以下としてください。
韓国S-mark認定機種を認定品として使用される場合は10m未満としてください。
3)コード部に加わる力は下記の値以下としてください。
引っ張り80N以下、トルク0.1N・m以下、押圧20N以下、屈曲3kg以下
4)電源投入後、200ms以上経過後に検出が可能となります。
負荷と本製品の電源が別の場合、必ず本製品の電源を先に投入してください。
5)コード引き出しタイプにて連結使用時の場合は、電源を同時に入れてください。
連結されたセンサ間での電源投入時間差が30ms以上の場合は、相互干渉防止機
能が正常に動作しない、またモバイルコンソールが使用できない場合があります。
6)保護カバーは必ず装着した状態で使用してください。
7)コネクタ部の短絡保護について(コネクタタイプを使用される場合)
感電や短絡防止のため、使用しない連結用電源端子には保護用シール(コネクタ:E3X-CNシリーズ
に付属)を貼ってください。
8)アンプを着脱、増設するときは、必ず電源を切ってください。
9)電源遮断や静電気などのノイズにより書き込みエラーが発生(ERR/EEPが点滅表示)した場合、 本
体の設定キーによる設定初期化処理を行ってください。
10)モバイルコンソールで操作する場合
モバイルコンソール形E3X-MC11-SV2を使用してください。形E3X-MC11は使用できません。
11)形E3X-DA-Nとは光通信できません。
12)電源投入直後は使用環境に応じて受光量が安定するまで時間がかかる場合があります。
13)電源遮断時に出力パルスが発生する場合がありますので、負荷あるいは負荷ラインの電源を先行し
て 遮 断し てください 。
14)一方のチャンネルで受光量が飽和する場合、もう一方のチャンネルの受光量が変動する場合がありま
す。この場合は受光量が飽和しないようにヘッドを調整するか、パワーチューニングを実行してください。
15)清掃にはシンナー、ベンジン、アセトン、灯油類は使用しないでください。
16)
ファイバユニットをアンプユニットに固定した状態で、引っ張り、圧縮などの無理な力を加えないでください。
(
9.8N・m以内)
17)電源遮断時に出力パルスが発生する場合がありますので、負荷あるいは負荷ラインの電源を先行し
て 遮 断し てください 。
連結用電源端子
保護用シール
安全上の要点
使用上の注意