第2章 取り付け
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■ 取り付けの前に
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本器を適切に取り付けるために、バーナやボイラなど装置
メーカの取扱説明書もご覧ください。それらの取扱説明書に
従って正しい取り付けを計画してください。
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本器は実際に炎を監視することが必要です。バーナ周りの全
体配置、温度やその他の制約が許される限り炎に近づけてく
ださい。紫外線放射量は、バーナノズルに近い方が検出量が
多くなります。
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本器は点火トランスから離れた位置に取り付けるようにして
ください。また、点火トランスはできる限りバーナの近くに
取り付けて、必ず接地してください。
■ バーナ火炎の監視方法
● パイロット炎だけを監視する場合(連続パイロット、重複パイロット)
本器が検出できる最も小さいパイロット炎でメインバーナに確
実に点火できなければなりません。したがって、メインバーナ
にようやく点火できるまでパイロットの燃料手動弁を絞り、そ
の条件でパイロット炎の先端だけを監視するようにしてくださ
い。監視視野を炎の先端にできるだけ近づけ、パイロット炎の
軸方向に沿って監視するようにしてください。
● パイロット炎、およびメイン炎を共に監視する場合
(連続パイロット、重複パイロット)
パイロット炎とメイン炎とが交差する範囲を監視するようにし
てください。
● メイン炎だけを監視する場合(時限パイロット)
メイン炎が低燃焼、高燃焼など、どのような燃焼状態でも、火
炎の最も安定した部分を監視できるようにします。
特殊燃焼の場合、高燃焼用と低燃焼用に分けて監視するために
は、2台使用することを推奨します。
● パイロット炎とメイン炎をそれぞれ独立して監視する場合
(連続パイロット、重複パイロット)
メイン炎を監視するセンサが誤ってパイロット炎を検出しない
ようにしてください。メイン炎のセンサがパイロット炎を検出
していると万一メインバーナが断火しても、断火検出ができず、
燃料を遮断できません。
● ひとつの燃焼室に複数のバーナがある場合
バーナごとに本器を取り付け、他のバーナの火炎を誤検出しな
いように設置してください。さらに、本器のチューブユニット
は、火炎を検出するとチューブ内で放電現象を生じます。この
放電によりチューブユニットから紫外線が放出されますので、
本器を複数個使用した場合は他のチューブユニットから出る紫
外線を検出しないように位置を調整してください。