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システム管理
本ルータは、ファイアウォール、VPN、および無線 AP を通じたトラフィックに対するログメッセージを取得することができます。ログメッセージ
がルータによって検出されると、管理者として、ルータを通過するトラフィックタイプをモニターして、潜在的な攻撃またはエラーについて通知す
ることができます。以下のセクションはログ構成設定とそれらのログにアクセスする方法を述べています。
TOOLS > Log Settings > Logs Facility メニュー
ルータから受信するログのレベルを決定することができます。
1. TOOLS > Log Settings > Logs Facility の順にメニューをクリックし、以下の画面を表示します。
図 11-9 ログ出力のためのファシリティ設定
ファシリティとして参照されるルータのコアコンポーネントがあります。:
項目 説明
Kernel Linux カーネルを参照します。このファシリティに対応するログメッセージは、ファイアウォールまたはネットワークスタック
を通してトラフィックに対応します。
System ユニット管理のために SSL VPN や管理者の変更を含む本ルータで利用可能なアプリケーションおよび管理レベル機能を参照し
ます。
Local0-wireless このファシリティは AP 機能をご使用のネットワークに提供するのに使用される 802.11 ドライバに対応します。
Local1-UTM
このファシリティは WAN からの悪意ある侵入攻撃を検知する IPS (Intrusion Prevention System) に対応しています。
各ファシリティにおいて、以下のイベント (セベリティの順) がログに出力されます。: Emergency、Alert、Critical、Error、Warning、Notification、
Information、Debugging。セベリティレベルが選択される場合、選択されたセベリティ以上のセベリティを持つすべてのイベントがキャプチャされます。
例えば Wireless ファシリティに CRITICAL レベルのログ出力が設定されていると、セベリティレベル CRITICAL、ALERT、および EMERGENCY を持つ
802.11 のログがログに出力されます。ログ出力に使用可能なセベリティレベルは以下の通りです。:
項目 説明
Emergency システムは使用不能です。
Alert すぐに、アクションを行う必要があります。
Critical 非常に危険な状態。
Error エラー状態。
Warning 注意すべき状態。
Notication 標準ではあるが注意すべき状態。
Information 情報。
Debugging デバッグレベルのメッセージ。
ログの表示は、後で確認するためにログが送信される場所、GUI内のイベントログビューワ(STATUS > Logsページにある)、またはリモート Syslog サー
バのいずれかに基づいてカスタマイズされます。続くセクションで記述されるメールログは、Syslog サーバに設定されたログと同じ設定が続きます。