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動作環境
• 強風(風速
12 m/s
超)、砂嵐、雪、雨、スモッグ、霰、雷、竜巻や台風などの
悪天候時には飛行操作を行わないでください。障害物、人混み、森林、および水
域での飛行は避けてください(推奨の高さは水面から少なくとも
3 m
です)。
• 磁性干渉や無線干渉のあるエリア周辺を飛行する場合は特に慎重に操作してく
ださい。飛行テスト中は、送信機を送信機
B
に設定することをお勧めします。
DJI Pilot 2
の映像伝送品質と信号強度に細心の注意を払ってください。電磁干渉
の発生源には、高圧送電線、大規模送電局や移動基地局、放送塔があるエリア
が含まれますが、これらに限定されません。過度な干渉がある地域を飛行する
と、機体が異常な動作をしたり、制御できなくなったりすることがあります。
ただちに機体をドックに帰還させ着陸させてください。飛行テストが完了する
まで、次の計画を立てないでください。
• ドックと機体は、動作環境温度範囲内でのみ使用してください。ドックの動作
環境温度は
-35
℃〜
50
℃で、機体の動作環境温度は
-20
℃〜
50°C
です。*低温環
境では、ドックカバーや機体が雪や氷で覆われていないか、プロペラが凍結し
ていないかを、ドックカメラのライブ配信で確認する必要があります。
• ガソリンスタンド、石油貯蔵所、危険な化学倉庫などの、危険性のある発生源
の近くにドックを無断で設置しないでください。
• がれきや枯れ木・枯れ枝・燃えやすい植物など、可燃物がたまりやすい場所に
ドックを設置しないでください。
• 車やボートなどの動いている物体上にドックを設置しないでください。
* 温度 -20℃°より低温の環境では、機体は飛行タスクを実行できず、ドックのカバーと駆動ロッ
ドを自動で操作することができません。
• 必ず開けた場所で飛行させてください。高層ビル、鉄骨の建物、山、岩、背の
高い木々は、
GNSS
の精度に影響を及ぼす恐れがあり、映像伝送信号が遮断され
る可能性があります。
• 設置場所で起こりうる環境要因を考慮するようにしてください。雑草や樹木
(竹林、つる植物など)の生育、新築の建物、橋梁、通信基地局、高圧鉄塔な
ど、将来的に大規模な建設計画や大きな環境の変化が予想される地域は避けて
いることを確認してください。環境に変化がある場合は、再調査が必要です。
• 計画している飛行エリアが制限区域に近いか、制限区域内にあるかを検討して
ください。
GEO
区域のロック解除ライセンスを申請し、取り付けおよび設定中
にそのライセンスを機体にインポートしていることを確認してください。
• 設置場所の高度が
4000 m
を超えないようにしてください。設置場所にネズミの
侵入やシロアリの発生など明らかな生物学的破壊因子がないことを確認してく
ださい。
• 落雷多発地域にドックを設置しないでください。
• 水の貯留、深刻な侵食、地滑り、大雪の堆積、その他の自然災害などが発生し
やすい場所は避けてください。
• 汚染や腐食防止のため、化学プラントや浄化槽がある場所にドックを設置しな
いようにしてください。最寄りの海岸線からの直線距離が
500 m
以上あるとこ
ろへの設置を推奨します。
• ストロボライトや制御されていない人工光源(地面に多くの反射物がある)の
直下にドックを設置しないでください。そのような場所に設置すると、機体の
ビジョンシステムに干渉し、着陸と飛行の安定性に影響が生じる場合がありま
す。
• ドックは、レーダー基地、マイクロ波局、移動体通信基地局、ドローン妨害装
置などの強力な電磁波干渉サイトから
200 m
以上離すようにしてください。
• 機体のコンパスとの干渉を避けるために、鉄鉱石採石場、大きな鉄骨構造物や
建物からドックを遠ざけるようにしてください。
• 強い振動源や大きな騒音のある場所からドックを遠ざけるようにしてくださ
い。ドックの環境センサーに干渉を引き起こす原因となり、同時に、マシン全
体の動作寿命の短縮にもつながります。
飛行安全性に関する注意
• DJI Dock
は、正規サービスプロバイダーによって取り付けおよび設定される必
要があります。正規の方法以外で取り付けや設定を行うと、安全上のリスクに
つながる恐れがあります。正規サービスプロバイダーについての詳細は、
DJI
サ
ポートまでお問い合わせください。
• 飲酒、服薬、麻酔などの影響がないこと、めまい、疲労、吐き気などの症状が
ないこと、また、身体的、精神的に、ドックを安全に操作する能力があること
を確認してください。
• 飛行前に、必ず代替の着陸地点を設定してください。ドックが着陸に適して
いない状況が発生した場合、機体は代替の着陸地点へ飛行します。ドックの
設定時に、
DJI Pilot 2
の指示に従って、代替の着陸地点を設定します。代替着陸
地点付近に、分かりやすい標識を設置する必要があります。代替着陸地点の半
径
5
メートル以内のエリアに障害物がないことを確認してください。
• 離陸または着陸時の怪我を避けるために、回転中のプロペラやモーターから安
全な距離を保ってください。
• 風の強い天候で飛行する場合は、飛行中に電力が失われ、機体、所有物、動
物、人に損害を与えないようにするために、機体の
RTH
、機体のドックへの帰
還、着陸へのバッテリー残量を必ず考慮してください。
• 誤って機体を水中に落とした場合、水中から引き上げた直後に機体の電源を入
れないでください。落下し浸水した機体の電源を入れると、構成部品が完全に
損傷する恐れがあります。
• 機体が正しく動作しない場合は使用を中止してください。衝突に巻き込まれた
ことのある機体を使用しないでください。
DJI
サポートまたは
DJI
の正規サービ
スプロバイダーにご連絡ください。
• DJI
の純正部品または
DJI
が認定する部品のみをご使用ください。認定されていな
い部品を使用すると、システムに不具合が発生し、飛行安全性が損なわれるお
それがあります。
• 機体またはドックを改造したり加工したりしないでください。不正な改造は、
故障の原因となり、機体の機能性と安全性に影響を与える可能性があります。
• DJI FlightHub 2
に警告メッセージが表示された場合は、メッセージをクリック
して警告の詳細を表示し、指示に従ってリモートデバッグを実行します。
• タスク計画が開始されると、ドックは環境(風速、降雨量、外気温など)が飛
行タスクに適しているかどうかを自動的に確認します。この確認が行われない
場合、機体は離陸できません。
• 飛行精度を確保するには、飛行ルートを
DJI FlightHub 2
にインポートする際
に、飛行ルートの
RTK
信号ソースがドック
RTK
のキャリブレーションに使用さ
れる信号ソースと同じであることを確認してください。信号ソースが異なる場
合、機体の実際の飛行軌道が事前設定された飛行ルートとは異なり、機体が墜
落する恐れがあります。
• ビジョンシステム、赤外線検知システム、
DJI FlightHub 2
やその他のシステム
機能からの情報に過度に依存しすぎないようにしてください。ビジョンシステ
ムおよび赤外線検知システムは、特定の環境条件下では機能せず、機体が自動
的に障害物を検知してブレーキをかけることができない場合があります。
• 飛行タスクをドックに送信する前に、事前に飛行ルートの安全性を確認し、適
切な
RTH
高度を設定してください。
RTH
高度はホームポイントに関連していま
す。
RTH
高度が作業エリア内のいかなる障害物よりも高く設定されていること
を確認してください。
• 飛行テスト中は、送信機を送信機
B
に設定することをお勧めします。現場での飛
行テスト中、送信機は制御権を引き継ぎ、飛行を手動制御できます。
バッテリーの安全に関する注意
使用方法
• バッテリーは液体類に触れないようにしてください。バッテリー内に水が入る
と、化学分解が発生し、バッテリーが発火したり、爆発につながったりするお
それがあります。
• DJI
製以外のバッテリーは使用しないでください。新しいバッテリーを購入する
には、
https://www.dji.com
にアクセスしてください。
DJI
以外のバッテリーに
起因する損害に対して、
DJI
は一切責任を負いません。
• バッテリーに膨張、液漏れ、損傷が見られる場合は使用しないでください。
• 60
℃を超える環境でバッテリーを使用または保管すると、バッテリーが膨張
し、火災や爆発につながる恐れがあります。
• 強い静電環境(雷雨など)や電磁環境で機体を使用しないでください。バッテ
リーが誤動作(バッテリー出力の異常、バッテリー出力無効など)し、飛行中
の重大な事故につながる恐れがあります。
• いかなる方法でもバッテリーの分解や穴あけを行わないでください。バッテリ
ーの漏れ、発火、爆発が起こる恐れがあります。
• バッテリーの電解液には非常に高い腐食性があります。電解液が皮膚に触れた
り、眼に入ったりした場合は、ただちに流水で
15
分間以上洗い流し、すぐに医
師の診察を受けてください。
• 落下したバッテリーは使用しないでください。
• 飛行中に、バッテリーが機体と一緒に水中に落下した場合には、すぐにバッテ
リーを機体から取り外し、安全で開けた場所に置いておきます。再度バッテリ
ーを使用するのは、やめてください。バッテリーは現地の規制および要件に従
って適切に廃棄してください。
• バッテリーが発火した場合には、砂や乾燥粉末消火剤を使って消火してくださ
い。
• 電子レンジや高圧容器内にバッテリーを入れないでください。
• 金属製ラックなど導電性のある物の表面上にバッテリーを直接置かないでくだ
さい。
• バッテリーの正極と負極をケーブルやその他の金属物で接続しないでくださ
い。接続した場合、バッテリーが短絡します。
• バッテリーを落下させたり、叩いたりしないでください。バッテリーの上に重
量物を置かないでください。
• 接続失敗のリスクを減らすため、清潔な乾いた布でバッテリー端子を清掃して
ください。
• バッテリー残量とバッテリーサイクル回数を定期的に確認してください。この
バッテリーの充電サイクルの定格は
400
サイクル
*
です。これを超える使用は、
推奨していません。
• バッテリーを挿入する前にバッテリーポート、バッテリー収納部、バッテリー
の表面、バッテリー収納部表面が乾いていることを確認してください。
• 飛行中の安全を確保し、ユーザーが緊急事態に対処する時間を可能な限り確保
できるようにするため、過放電保護が無効にされ、連続した出力が可能となり
ます。現在のフライトバッテリー残量に基づいて、機体は
RTH
を実行するか着
陸するかをスマートに判断します。過放電が発生したバッテリーを充電する