付 1
1. 絶縁抵抗測定
測定対象の絶縁抵抗 Rx は、測定対象に電圧 V を印加、この
ときに測定対象に流れる漏れ電流 I と印加電圧 V を測定し、
(印加した電圧 V)/(漏れ電流 I)から求めています。
2. 交流電圧測定
測定対象の電圧源から、本器に流入する電流値を電圧値に換
算して求めています。
IR4000 シリーズの出力電圧極性は、EARTH(黒)側が+、LINE
(赤)側が-になっています。これは、日本工業規格 JIS C 1302
「絶縁抵抗計」で上記の極性にするように定められているためで
す。
従来から、LINE 端子(赤)は絶縁抵抗計の測定用電源の-極側
に、EARTH 端子(黒)は+極側に接続されるように規定されて
います。これは、絶縁電線などと大地間の絶縁抵抗を直流で測
定する場合、被測定物の芯線に-側、大地に+側を接続して測
定した方が逆の極性で測定した場合に比べ、測定値が小さくな
るのが普通で、絶縁不良を検出するにはこの極性で測定した方
が適しているためです。
最近の絶縁物については、上記のような現象が必ずしも起こる
わけではないともいわれていますが、上記の方法で問題が発生
した事例もないので、従来のとおりの極性になっています。
※測定対象が接地されていない場合は、印加電圧の極性は任意
です。
付録
測定原理
出力電圧の極性について