付 2
IR4000 シリーズは、電圧出力状態で、最大定格電圧の 1.2 倍の
電圧(たとえば最大定格電圧が 500 V の製品では 600 V)の活
線に誤って接続してしまった場合(10 秒以内)でも故障しませ
ん。しかし、接続された測定対象の回路には、絶縁抵抗計の定
格電圧が印加されるか、または、製品仕様に記載の短絡電流(直
流)が流れることになり、測定対象の回路に故障を引き起こす
可能性がありますので、必ず活線でないことを確認してから接
続してください。
• 社団法人日本電気協会が作成した民間規程である「内線規定」
には次のように記載されています。
第 1 章 1345 節
-1. 絶縁抵抗計の電圧 1345 節 -2 の注 6
低圧電路の絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗計は、電路の使用電圧
相当の定格測定電圧以上のものを使用することが望ましい。ま
た、使用する絶縁抵抗計は、この条に規定する絶縁抵抗値が有
効測定範囲にあるものを使用すること。絶縁抵抗計の主な使用
例は、JISC1302「絶縁抵抗計」の解説文に記載されている。
「内線規定」は「電気設備に関する技術基準を定める省令」、お
よび、「電気設備の技術基準の解釈」で抽象的に表現されている
事項について具体的にわかりやすく表現し、技術基準に明記さ
れていない事項を補うための規定です。
活線(充電部)への絶縁抵抗計の接続について
電路の試験電圧と主な使用例