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第 2 章 測定方法
IR4082 の交流抵抗レンジで、簡易測定法(2極法)により接地
電極(D 種接地工事、キュービクルの接地工事)の接地抵抗を
測定することができます。
2.6.1 D 種接地工事の接地抵抗を測定する
2.6 接地抵抗を測定する
(IR4082 の機能)
簡易測定法(2極法)とは?
簡易測定法とは、補助接地棒を打ち込めない場合に補助電極
として既設の低接地抵抗体を利用して接地抵抗を求める方法
で、主に D 種接地工事(判定基準 100 Ω)のチェックに利
用される方法です。
この方法では、測定原理上、測定対象と既設の接地抵抗体の
接地抵抗の和(Rx + Ro)が測定値となります。このため、
利用する既設の接地抵抗体の接地抵抗は、測定対象の接地抵
抗よりも十分に低くなければなりません。
通常、商用電源のニュートラル側は、柱上変圧器で B 種接地
工事(数+ Ω 程度以下)が施されているため、通常、簡易測
定に利用できますが、接地抵抗が高い場合もありますので注
意してください。
この測定には商用電源のニュートラル側を利用します。接続前
に必ず検電器などでニュートラル側であることを確認してから
接続し、感電事故には注意してください。