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接地抵抗を簡易的に測定する(簡易測定法、2電極法)
注 意
安全のため、簡易測定には、オプションの L9787 テ
ストリードを使用してください。L9841、L9842-11、
L9842-22、L9843-51、L9843-52 測定コードを商用
電源に接続すると感電するおそれがあります。
簡易測定法(2電極法)とは?
簡易測定法(2 電極法)とは、TT方式と呼ばれる接地方式の機器接地の接地
抵抗をチェックするための測定法です。
補助接地棒を差し込めない場合に、補助電極として既設の低い接地抵抗体を
使用して接地抵抗を求めます。主に
D種接地工事(判定基準 100
Ω
)のチェッ
クに利用されます。
この方法では、測定原理上、測定対象と既設の接地抵抗体の接地抵抗の和
(
Rx+Ro)が測定値となります。このため、利用する既設の接地抵抗体の
接地抵抗値は、測定対象の接地電極よりも低くなければなりません。
通常、商用電源のニュートラル側は、柱上変圧器で
B 種接地工事(数十
Ω
程度以下)が施されているため、簡易測定に利用できますが、接地抵抗が
高い場合もありますので注意してください。
簡易測定では利用する接地体の抵抗値が測定結果に加算されます。
10 Ω以下の測定は、必ず3電極法で行ってください。
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付録索引