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おもな特長
コルグGrandstageは、最高峰のアコースティック・ピアノお
よびエレクトリック・ピアノ・サウンドを中心にバリエーショ
ン豊かなサウンドの数々と直感的なインターフェイスを備え、
ステージでの演奏性を追求したステージ・ピアノです。
最高峰のピアノ・サウンド
・
世界の名器と呼ばれる5つのグランド・ピアノ・サウンドを
収録しています。アコースティック・ピアノ専用のSGX-2音
源による、全鍵ステレオ、ノン・ループ大容量サンプルでの、
繊細かつ力強い、表現力豊かなサウンドを実現しています。
・ ビンテージ・エレクトリック・ピアノの代表的な6つのモデ
ルのサウンドを収録しています。エレクトリック・ピアノ
専用のEP-1音源による、自然な音色変化や精巧にモデリン
グしたパネル・エフェクト、キャビネットなど、最高のサウ
ンドを実現しています。
バリエーション豊かなサウンド
・ 500種類の音色が、キーボード・セクションとアンサンブル・
セクションに分かれ収録されています。それぞれのセクショ
ンでカテゴリーとバリエーションを選ぶことで、即座に選
択し演奏することができます。音色名は視認性に優れた有
機ELディスプレイで確認できます。
・ キーボード・セクションでは、グランド・ピアノ、アップラ
イト・ピアノ、エレクトリック・ピアノ、クラビ、オルガン
のキーボード音色を選択できます。アンサンブル・セクショ
ンでは、ストリングス、ブラス、シンセ、ベルなどのステー
ジ演奏でよく使われる音色を選択できます。
・ SGX-2(アコースティック・ピアノ)、EP-1(エレクトリック・
ピアノ)、CX-3(トーンホイール・オルガン)、VOXオルガン、
Compactエレクトリック・オルガン、AL-1(アナログ・モデ
リング)、HD-1(PCM音源)の、7つの高品位シンセシス・エ
ンジンを搭載しています。
・ 強力なエフェクト・セクションを備えています。例えば、エ
レクトリック・ピアノには定番のフェイザーやコーラスな
ど、音色毎に最適なエフェクトがプリセットされています。
さらに、リバーブ/ディレイ・セクションで、リバーブやディ
レイを即座に設定することができます。
・ レイヤー /スプリット機能を瞬時に設定できます。2つの音
色を重ねたり、左右の鍵盤で別々の音色を演奏できます。
ステージでの演奏性を追求
・ フロント・パネルの中央にFAVORITEボタンを配置。16個
のボタンを組み合わせで64種類の音色や設定を登録できま
す。ライブ演奏中に即座に呼び出すことができます。
・ DYNAMICSノブでは、打鍵の強弱による音量や音色の変化
具合を即座に調整することができます。ソロ、アンサンブ
ル、バンドなどの演奏スタイルや楽曲に合わせ、演奏フィー
ルをカスタマイズできます。また、イコライザー・セクショ
ンでは演奏会場の音響特性に合わせて、サウンド全体の特
性を即座に調整ができます。
・ スムース・サウンド・トランジション(SST)の採用により、
サウンドの切り替え時に、音切れを起こすことなく、音色や
エフェクトが自然に切り替わります。
・ RH3(リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3)鍵盤
を装備しました。グランド・ピアノのフィールを再現した
鍵盤で、微妙なニュアンスを含んだ繊細な演奏も思いのま
まです。
各部の名称とその機能
フロント・パネル
1. ヘッドホン端子(フロント左)(→p.95)
ステレオ標準フォーン・プラグのヘッドホンを接続し
ます。AUDIO
OUTPUTからの出力と同じ信号を出力
します。ヘッドホンの音量はMASTER
VOLUMEノブ
で調節します。
Note:
ヘッドホン端子にヘッドホンが接続された状態
でも、AUDIO
OUTPUTから
の出力はオフにな
りません。
2.
ピッチ・
ベンド・ホイール(→p.98)
音の高さ(ピッチ)をコントロールします。
上に動かすとピッチが上がり、下に動かすと下がります。
3. モジュレーション・ホイール(→p.98)
ビブラート効果などをコントロールします。
上に動かすと音色ごとに設定された効果がかかります。
4. SW1ボタン、SW2ボタン(→p.98)
音色をコントロールします。
SW1はトーン、SW2はエフェクト・オン、オフを主に
コントロールします。コントロールする機能は音色ご
とに効果的な設定が行われています。
5.
MASTER VOLUMEノブ
ヘッドホン端子やAUDIO
OUTPUTからのオーディオ
出力の音量を調節します。
6. DYNAMICSボタン、ノブ
(→p.99)
ボタンを押してオンにする(ボタンが点灯)と、ノブの
設定が有効になります。
本体鍵盤を打鍵する強さ(ベロシティ)による音量や音
色の変化具合を調節します。
7.
EQUALIZERボタ
ン、LOW、MID、HIGHスライダー
(→p.99)
オーディオ出力の直前にある、3バンド・イコライザー
を調節します。
ボタンを押してオンにする(ボタンが点灯)と、スライ
ダーの設定が有効になります。
8.
ENSEMBLE(アンサンブル
・セクション)(→p.97)
ストリングス、ブラスなど、鍵盤楽器以外のアンサン
ブル・カテゴリーのプログラムを選択、エディットし
ます。ここで選んだプログラムやエディットしたパラ
メーター設定は、フェイバリットに保存できます。
ENSEMBLEボタン
アンサンブル・プログラムをオン(ボタンが点灯)また
はオフ(ボタンが消灯)にします。オフのときは発音し
ません。
カテゴリー選択ノブ
アンサンブル・プログラムのカテゴリーを選択します。
ディスプレイ
プログラム名やエディット・モード時のパラメーター
や値などを表示します。
VARIATIONノブ
カテゴリー内のプログラムの選択や、エディット・モー
ド時のパラメーターの選択をします。