Overview
1
Overview
R3
のエフェクトは、
2
バンド
EQ
、
2
系統のインサート・エ
フェクト、
1
系統のマスター・エフェクトで構成されています。
ティンバーごとの音を
EQ
とインサート・エフェクトで音作り
し、マスター・エフェクトで全体の空間処理を行います。
インサート・エフェクト、マスター・エフェクトには、
30
種
類のエフェクトが選択でき、その分類は次のようになります。
エフェクトの入出力について
インサート・エフェクト、マスター・エフェクトの入出力は、
ステレオ・イン―ステレオ・アウトです。エフェク トのパラ
メーター
Dry/Wet
の
Dry
(エフェクトをかけないダイレ
クト音)は、ステレオ入力した音をそのままステレオ出力しま
す。
Wet
(エフェクトをかけた音)は、選択したエフェクトの
種類によって出力のしかたが異なり、次のようなバリエーショ
ンがあります。
入出力のバリエーションは、以後各エフェクトの説明で出てく
るブロック図左上に表記しています。
最良の音質を得るためにインサート・エフェクトとマスター・
エフェクトへの入力レベ ルは、
12.Amp
ページの
“Level”
、
7.Mixer
ページの
“OSC1 Lvl”
、
“OSC2 Lvl”
、
“NoiseLvl”
や、各エフェクトの
“Trim”
で調節し、クリップしない最大レ
ベルにしてください。その後、各エフェクトの
“Dry/Wet”
や
“Output Level”
などでエフェクトの出力レベルを調 整して
ください。
エフェクト・タイプによっては、
“Trim”
や
“Output
Level”
パラメーターありません。
エフェクトの入力レベルを認識する 入力レ ベル・メー
ター等はありません。入力レベルが十分でないときは入
力レベル不足により
S/N
比が低下したり、過入力のと
きはクリップ音が発生することがあります。
ディレイ・タイムについて
“BPM Sync”
がオンのときのディレイ・タイムについ
ては「
LFO1/2
、ディレイ・タイムの同期」
(
☞
2
ページ
)
を参照してください。
Time Ratio
ディレイ・エフェクトでは、ディレイ・タイムと
“TimRatio
(
Time Ratio
)
”
を掛け合わせた時間が実際のディレイ・タイ
ムとなります。
例えば、
•
“BPM Sync”: Off
、
“L Delay”: 800ms
、
“R Delay”:
400ms
、
“TimRatio”: 50%
の場合、実際のディレイ・タ
イムは
Lch
で
400ms
、
Rch
で
200ms
となります。
•
“BPM Sync”: On
、
“L Delay”: 4
分音符、
“R Delay”: 8
分音符、
“TimRatio”: 50%
の場合、実際のディレイ・タイ
ムは
Lch
で
8
分音符、
Rch
で
16
分音符となります。
インサート・エフェクトのディレイ・
タイム
ディレイを使用しているエフェクト・タイプは、大きく分ける
と
2
つのタイプがあります。
•
ディレイ系エフェクト
•
ディレイ・タイムを固定したディレイを内部的に使用してい
るコーラスなどのモジュレーション系エフェクト
2
つのインサート・エフェクトに、これらのエフェクトを使用
した場合、エフェクトのディレイ・タイムは、ティンバーごと
に合計で
1sec
まで設定することができます。
例えば、
•
インサート・エフェクト
1
に
S.Delay
(ステレオ・ディレイ)、
インサート・エフェクト
2
に
S.APnDly
(ステレオ・オート
パンニング・ディレイ)を使用した場合、各エフェクトには、
500msec
ずつのディレイ・タイムが割り当てられます。
•
インサート・エフェクト
1
に
S.Chorus
(ステレオ・コーラ
ス)、インサート・エフェクト
2
に
S.Delay
(ステレオ・ディ
レイ)
を使用した場合、
S.Chorus
に
160msec
、
S.Delay
には
840msec
ディレイ・タイムが割り当てられます。
01
ー
10 EQ
やコンプレッサー等のフィルター、ダイナミクス系
11
ー
19
リバーブ系、アーリー・リフレクション、ディレイ系
20
ー
30
コーラスやフェイザー等のピッチ、フェイズ・モジュ
レーション系、ロータリー・スピーカーやピッチ・シフ
ター
Stereo In - Stereo Out
Mono In - Mono Out
Mono In - Stereo Out
Effect
Effect
Effect
+
Effect
+
Wet
S.Delay S.APnDly
IFX1 IFX2
500 msec 500 msec
1.0 sec
S.Delay S.Chorus
IFX1 IFX2
840 msec
160 msec
1.0 sec