Modbus 通信
注文時に Modbus 構成オプションを付けた場合、Modbus シリアル通信プロトコルを使用
して変換器にアクセスします。サポートされている Modbus の種類は、RS-485 インター
フェース上の Modbus RTU(シリアル Modbus)です。
表 14 Modbus シリアル通信の初期設定値
定義 初期設定値
シリアルビットレート 19200
パリティ N
データビット数 8
ストップビット数 2
Modbus デバイスアドレス 240
シリアルの遅延 0
通信モード Modbus RTU
必要に応じて Modbus シリアル通信設定値を変更するには、Vaisala Insight ソフトウェア
を使用します。Insight ソフトウェアは、www.vaisala.com/insight からダウンロードして
ください。
データエンコーディング
「32 ビット浮動小数点」データ形式を使用したレジスターは、IEEE 754 で定義されている
「binary32」エンコーディング(「単精度浮動小数点数型」とも呼ばれます)を使用してエ
ンコードされます。
『Open Modbus TCP Specification, Release 1.0』に規定されているように、浮動小数点数
の下位 16 ビットは、表に示す Modbus レジスターに配置され、上位 16 ビットは、番号/ア
ドレス+ 1 のレジスターに配置されます。これは、「リトルエンディアン」または
「Modicon」ワード順とも呼ばれます。
誤った浮動小数点形式を設定して測定データレジスターを読み取ると、正しく見える値が
表示されることがあります。Modbus ホストシステムで浮動小数点形式が正しく構成され
ていることを確認するため、最初にレジスター番号 7938(浮動小数点テスト)を読み取る
ことを強く推奨します。
テスト値レジスター
テストレジスターから既知のテスト値を読み込み、Modbus 実装環境が機能するかどうか確認で
きます。
表 15 Modbus テストレジスター(読み取り専用)
レジスター番号
(10 進数)
アドレス(16 進
数)
レジスターの説明 データ形式 テスト値
7937 1F00
hex
符号付き整数テスト 16 ビット整数 -12345
69
日本語