QL5/QL1
121
検査
1.準備
1-1.測定器
検査に使用する測定器は、各検査項目を十分精度良く測
定できる精度及び確度をもつものを使用してください。
測定器の入力インピーダンスは100kΩ以上とします。
・SystemTwo
・テスター
・フィルター(12.7kHz、‒6dB/OCT)
・レベル計
1-2.条件
◇特に指定しないときは以下の条件とします。
・WORDCLOCKはINT48kHzにします。
・+48VMASTERをONにします。
・測定CHのみONとします。
PAN: センター
GAIN: MIN
FADER: NOMINAL(0dB)
PHONESLEVEL: MAX
・0dBu=0.775Vrms
・0dBFS=0デシベル・フルスケール
・発振器の出力インピーダンスは150Ωとします。
・ノイズ測定は12.7kHz、‒6dB/OCTのLPFで補正し
ます。
(実効値ではなく平均値での測定とします。)
AudioPrecision 製オーディオアナライザ SystemTwo
や 2700series を 使 用する場 合 は DetectorReading
Rate を 4/sec にしてください。
・歪み測定は80kHz、‒18dB/OCTのLPFで補正します。
◇アナログ出力の検査時は以下の条件を追加、変更します。
・最大出力測定時、特に指定のない場合は内蔵オシ
レーターから0dBを出力します。
・アナログ出力の負荷は、
OMNIOUT: 600Ω
PHONES: 8Ω
とします。
1-3.プログラムのアップデート
本体のプログラムが最新バージョンになっていない場合、
最新のプログラムにバージョンアップする必要があります。
※最新のプログラムは、YSISSホームページよりダウンロード
して、USB記憶装置に保存します。
(1)本体のプログラムのバージョン確認方法
LCD画面内で[SETUP]を押すと、SETUPのページ
画面に現在のバージョンが表示されます。
(2)プログラムのアップデート方法
プログラムのアップデート方法は、「FIRMWAREのアッ
プデート」の項を参照してください。(154ページ)
1-4.初期化
B[SEL] スイッチを押しながら電源を立ち上げ、
INITIALIZEALLMEMORIESを実行して、初期化
を行います。(156 ページ)
1-5.フェーダーのキャリブレーション
フェーダーのキャリブレーションの方法は、「フェーダー
キャリブレーション」の項を参照してください。(160 ページ)
1-6.カラーバーのキャリブレーション
カラーバーのキャリブレーションの方法は、「カラーバー
と CHNAMELCDのキャリブレーション」の項を参照
してください。(163 ページ)
1-7.
CPUQLシートの MRAMのバックアップ検査
電源を ON にした時、LCD の画面に、MemoryError!
CurrentMemorieswereInitialized.が表示されないこ
とを確認します。
2.ANALOGIN/OUT 特性検査
2-1.QL5:INPUT1-16→OMNIOUT1-16
QL1:INPUT1-8→OMNIOUT1-8
条件 QL5:CH1-16 の INPUT(XLR) からアナログ信号
を入力し、CH1‒16 出力から出力される信号
を計測します。
CH1-16 を OMNI OUT1-16 にアサインしま
す。
QL1:CH1-8 の INPUT(XLR)からアナログ信号を
入力し、CH1‒8 出力から出力される信号を
計測します。
CH1-8 を OMNIOUT1-8 にアサインします。
A.GAINMIN
①利得
②歪率
③ノイズレベル
条件 測定する CHIN を 150Ωでショートします。
④残留ノイズ
(QL5:OMNIOUT1-16/QL1:OMNIOUT1-8)
条件 QL5:INPUTCH1‒16 を OFF にします。
QL1:INPUTCH1‒8 を OFF にします。
入力周波数 入力レベル 規定出力レベル 許容範囲
1 kHz +10 dBu +4 dBu +4±2 dBu
入力周波数 出力レベル 許容範囲
1 kHz +22 dBu
0.01%以下
許容範囲
‒80dBu 以下
許容範囲
‒88dBu 以下