Avid Technology Pro Tools SYNC HD - LTC and Clock Reference

第
4
章：
Pro Tools | SYNC HD
の使用
105
デジタル・クロックについて
AES/EBU
SYNC HD
の［
AES/EBU In
］コネク
ターは、入力された
AES/EBU
オーディオ信号のク
ロック位置のみを認識し使用します。
すべてのオー
ディオ情報は無視され、
SYNC HD
の［
AES/EBU
Out
］コネクターには送られません。
ワードクロック ワードクロックは、
1x
のサンプル
レート（
44.1
、
48
、
88.2
、
96
、
176.4
、
192 kHz
）で動
作するデジタル・クロック・リファレンス信号です。
Avid HD
インターフェースは、
BNC
型のワードク
ロック・コネクター専用です。
デジタル・ミキシング・
コンソール、
DASH
規格のデジタル・マルチトラック・
テープ・レコーダー、
MDM
（モジュラー・デジタル・
マルチトラック・レコーダー）など多くの業務用オー
ディオ機器が、ワードクロック・コネクターを持って
います。
Avid HD
オーディオ・インターフェースは、常に
Loop
Sync
を使用して接続されています（詳しくは「
Avid
HD
オーディオ・インターフェイスとビデオ機器のク
ロック」（
85
ページ）をご参照ください）。
LTC
とクロック・リファレンス
LTC
は、同一のタイムコード信号で位置情報およびク
ロック情報を供給することができます。
LTC
は、アナ
ログ・トラック、
VTR
オーディオ、キュー・トラック
へ録音したり、これらのトラックから再生することが
できます。
LTC
は、リファレンス・デッキが停止して
いるとき、再生速度が遅いとき、再生速度が速いとき
（再生速度の
10x
程度）は読み込むことができません。
Pro Tools
は、
LTC
信号が再生速度に近くなるまで
ロックしません。
クロック・リファレンスとして
LTC
へ同期していると
きは、
SYNC HD
は異なる種類のタスクに対してシス
テムを最適化するための
5
つのオプションを提供しま
す。
これにより、反応速度の向上（ロックアップ時間
の速さが重要である場合）または最高のサウンド品質
（重要なレイバックなど）のどちらかを選択することが
できます。
LTC
サーボ・ゲイン
［セッション設定］ウィンドウには、
LTC
クロック・
リファレンス用のサブメニューがあります。
5
つの選
択肢は、リニア・タイムコードへロックするときにジッ
ターの作用を低減する、異なるサーボ・ゲイン設定です。
スタンドアロン・モードでも、これらの設定はフロン
トパネルから選択できます。
以下のサーボ・ゲイン設定が選択できます。
LTC 0
（最速） 受信した
LTC
へ最も早く同期しますが、
ジッターが最大になります。
これがデフォルトの設定
で、速いロックアップが重要な場合に使用します。
LTC 1
中程度の速い設定です。
LTC 2
（平均） ロックアップ時間とジッター・クオリ
ティーとの妥協点です。
LTC 3
中程度の遅い設定です。
LTC 4
（最もスムーズ）
LTC
同期のジッターが最も
少なくなりますが、完全に同期するまで
6
秒から
10
秒
かかることがあります。
アナログ・マスターからオー
ディオを読み込むとき（ロック速度よりもジッターの
削減または除去が重要となる）は、この設定が最も適
しています。
この設定を使うときは、パンチイン前に
十分なプリロールがあることを確かめててください。
Pro Tools
を使って
SYNC HD
をリニア・タイム
コードに追従させるには：
 ［セッション設定］（
Session Setup
）ウィンドウの
［
SYNC
設定］（
SYNC Setup
）で、［クロック リファ
レンス］
（
Clock Reference
）ポップアップメニュー
から［
LTC
］とサーボ・ゲイン設定を選択します。
フロント・パネルのコントロールを使って
SYNC HD
をリニア・タイムコードに追従させるには：
1
［
Clock Reference
］スイッチを押し、［
LTC
］を 選
択します。
2
フロントパネルから
LTC
サーボ・ゲインを設定し
ます。
「サーボ・ゲイン」（
126
ページ）をご参照
ください。
その他のデジタル・クロック信号については「デ
ジタル・クロック信号の種類」（
135
ページ）を
ご参照ください。