表 6 光の波長と色 (続き)
試料の色 吸収される光 波長 (nm)
青 黄色
580
緑-青 オレンジ色
600
青-緑 赤
655
測定範囲
装置の測定範囲は 0 から約 1.50 Abs ですが、化学的方法でサポートし
た場合は最大 2.5 Abs の測定範囲まで使用できます。
試料の吸光度が 1.50 Abs を超える場合は、次の手順に従います。
1. 最高の直線性と精度を得るには、試料を希釈するか、小さい試料セ
ルを使用します。
2. 1 cm (10 mL) セルなどの小さい試料セルを使用する場合は、校正も
小さい試料セルで実行します。
注
:
試料セルのパス長が増加するに従って、吸光度が増加します。色の濃い溶
液を測定する場合は、短いパス長の試料セルを使用してください。
3. 校正曲線を監視して、特定の検査の測定範囲を同定します。
測定範囲は、直線性の偏差が許容範囲内にある濃度範囲です。
校正曲線
校正曲線は、吸光度のゼロ切片と交わるのが理想的です。ゼロ切片は、
校正グラフのゼロ濃度点です。試料に分析物がない場合、吸光度はゼロ
になります。
さまざまな理由で非ゼロ切片 (ゼロ濃度で正または負の吸光度値) にな
ることがあります。非ゼロ切片になる要因として、試薬ブランク、pH、
温度、干渉化学種またはゼロ校正液 (ブランク) と試料間の濁度差が含
まれます。
試薬ブランクによって生じる非ゼロ切片を調整するには、試薬ブランク
の吸光度を測定し、試料の測定済み吸光度からそれを減算します。水性
試料では、脱イオン水に試薬を追加して試薬ブランクとします。試薬ブ
ランクには、分析物ではなく、試薬によって脱イオン水に追加された色
量のみが含まれます。試料には、試薬と分析物によって追加された色量
が含まれます。
一部の化学物質では、分析物の濃度が上昇すると色の強度が減少しま
す。これらの化学物質は、装置をゼロ校正するのに使用した試薬ブラン
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