Micro GC 3000A Operating Manual
GC の理解
INFICON マイクロ GC 3000A は、確立した化学的分離と検出の原理を使ってガス
を分析するコンパクトで効率的な分析ツールです。
GC モジュール
機器の心臓部は GC モジュールです。GC モジュールは、加熱されたインジェク
タ、分析カラム、リファレンスカラム、熱伝導率検出器 (TCD)、EPC ( 電子式圧
力制御 ) モジュール、ガス流量ソレノイド、制御ボードなどから構成されていま
す。 モジュールには、GC標準 GC モジュールと機能拡張 GC モジュールがあ
ります。
分析中にどのようなことが起こっているかを知ると、操作を一層よく理解で
きます。主な手順は次のとおりです。
1.
2.
3.
注入
分離
検出
注入
ガスサンプルがマイクロ GC の加熱されたマニホールドに入ります。マニホー
ルドはサンプルの温度を調節して、インジェクタにサンプルを送り込みます。
インジェクタはサンプルをカラムに注入し、一方、真空ポンプがサンプルの吸
引を助けます。
分離
インジェクタを通過したサンプルガスはカラムに入り、カラムは、通常、180
秒未満でサンプルを分離します。
ガスクロマトグラフィは、成分ごとに、カラムの担体とキャリアガスとの間
の分配特性が異なることを利用しています。この特性の違いにより、成分の
分離と最終的な検出が可能になります。実際に分離の精度を高めるには、次
のような多くの条件の変化の効果を理解し、最適化する必要があります。
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•
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カラムの被覆の種類と厚さ
カラムの長さと直径
キャリアガスの種類と流量
オーブンの温度
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