Micro GC 3000A Operating Manual 
トラブルシューティング
クロマトグラフの問題 
ピークの変形 
理想的なピークは、現実のクロマトグラフィではほとんど現れませんが、純 
粋なガウス曲線です。実際には、非対称な部分が、特にベースライン近くに、 
必ず現れます。 
1. 
ピークが正常に高まった後、ベースラインに向けて急激に落ち込む場合。
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最も可能性が高い原因は、カラムへの過負荷です。サンプルを 10 分
の 1 に薄めてみます。または、可変型インジェクタを使用している
 
場合は、サンプルの量を 10 分の 1 に減らします。 
2  つ ( 以上 ) の近接したピークの合成 ( 分離されていない ) の場合も
あります。カラム温度を 30 ℃下げて、分析を繰り返します。ピーク
 
が複数に分かれる場合には、ピークが合成されています。 
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2. 
ピークが急激に高まった後、ベースラインに向けて正常に下がっていく 
場合。 
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ガスサンプルによるカラムの過負荷によってこの現象が起きること
がよくあります。注入量を減らしてみます。
 
ピークの合成の場合もあります。カラム温度を下げると分離度が高
まり、ピークの合成が明らかになります。
 
吸気口の温度が低すぎる場合も、この現象が発生します。 
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