EasyManua.ls Logo

Inficon Micro GC 3000A - 保持時間の症状

Inficon Micro GC 3000A
165 pages
To Next Page IconTo Next Page
To Next Page IconTo Next Page
To Previous Page IconTo Previous Page
To Previous Page IconTo Previous Page
Loading...
Micro GC 3000A Operating Manual
トラブルシューティング
クロマトグラフの問題
2.
ガス業者が、完全にガスを追い出した後、空のガスボンベにガスを
再充填するのはよくあることです。信頼できるガス業者と取引して
ください。
ノイズが徐々に増えて許容できないレベルになった場合。
この症状は、上記の急変とは違って、ノイズの発生源が徐々に増大して
いることを示します。
スパイク
スパイクはベースラインの孤立した変動です。通常は、突然 ( そして大幅 )
上方に移動します。ノイズを伴っている場合は、まずノイズの問題の解決に
あたります。スパイクはノイズと同時に消える可能性があるためです。
分析の実行中に必ずスパイクが発生する場合は、原因はほぼ常に電子的なも
のです。接続が緩んでいる可能性があります。ケーブルの接続を確認します。
もう 1 つの可能性としては、無線通信機器による外部干渉があります。
保持時間の症状
保持時間のずれ
保持時間のずれとは、実行するたびに保持時間が着実に増加または減少して
いくことを言います。不安定な保持時間 ( 増減両方向 ) は、後で、保持時間の
揺らぎとして取り上げます。
1.
一連の分析で、保持時間が突然増加した場合。
2.
これは、キャリアフローの減少またはカラム温度の低下が原因とし
て考えられます。圧力と温度の設定値を確認します。
キャリアガスタンクが空に近い場合もあります。
一連の分析で、保持時間が突然減少した場合。
これは、キャリアフローの増加またはカラム温度の上昇が原因として考
えられます。圧力と温度の設定値を確認します。
保持時間の揺らぎ ( 再現性 )
1. 保持時間の再現性が、類似の組成を連続分析すると不安定になる場合。
2.
温度または圧力の変動が原因になることがあり、検出器または制御
装置が故障した可能性があります。
分子濃度の急激な変化も保持時間の変化の原因になります。
分析の後半の再現性はよいが、最初のいくつかのピークの再現性はよく
ない場合。
最初のころのピークが非常に速く溶出すると、固定相でクロマトグ
ラフ平衡を達成するのに必要な時間がとれない場合があります。溶
剤のピークのような振る舞いをみせ、カラム内を吹飛ばされます。
目的のピークは、保持されない溶剤や空気のピークの最低 4 倍は溶
出時間がかからなくてはならないという規則が役に立ちます。この
問題が疑われる場合は、カラム温度を下げてみます。温度を 30 ℃下
げると、保持時間がほぼ倍増します。
109

Table of Contents