Micro GC 3000A Operating Manual
トラブルシューティング表
一般的なクロマトグラフ関連の問題
問題
負のピーク
アッセンブリ /
パーツ
キャリアガス
説明
このリークは、GC のキャリアガス継手より前に発生してお
り、外部に問題があります。負のピークの大きさが、リー
クの大きさを示しています。汚れの原因を確認します。
たとえば水素中に H2O が存在するなど、キャリアガスの質
が悪くなっています。
マニホールド部のキャリアガスの圧力が十分でないと、注
入弁が完全に密閉されず、空気漏れを起こします。
注 : この場合、注入マイクロ弁の不良ではありません。
機械的な振動や周囲圧力の大幅な変動がないか確認します。
たとえば、ドアの開閉、GC の近くの通路、無線通話機、風
など。
他のモジュールに問題が存在するか確認します。そうでな
い場合は、検出器が漏れている可能性があります。インフィ
コンに依頼して交換してください。
これが原因であることはまれですが、制御基板を交換しな
ければならない場合があります。インフィコンに問い合わ
せてください。
キャリアガスの設定を確認します。メソッドのキャリアガ
スをアルゴンに設定している場合は、特定の化合物に対す
る感度が低下します。
キャリブレーションガスを分析します。主要成分のピーク
の感度が低い場合は、サンプルの通り道が詰まっている可
能性があります。
マニホールドへの
キャリア管が緩ん
でいる、または漏
れている
ベースラインに
ノイズが出る
環境
検出器
制御基板
感度が低い 制御基板
サンプル
フローパス
検出器 適切なガスを過剰に注入します。たとえば、室温で空
気を注入します。N2 と O2 のピークが小さい ( 感度が低
い ) のに、ピークが先細りになる ( カラムが N2 と O2 で
過負荷状態になっていることを示します ) 場合は、検出
器の不良です。ピークの先細りがない場合は、検出器
の不良ではなくなく、インジェクタの注入量が少ない可能なく
性があります。インフィコンに問い合わせてください。
標準の外付吸気口フィルタが目詰まりしていないか確認
します。疑わしい場合は、フィルタ部品を交換します。
O リングを確認して、必要ならば交換します。
詰まっている可能性があります。インフィコンに問い
合わせてください。
キャリアガスの供給圧力が 78 psi 未満に落ちた場合、イ
ンジェクタのマイクロ弁が適切に動作しない可能性が
あります。GC への供給圧力は 78 〜 82 psig にする必要
があります。
継手が緩んでいないか確認します。緩んでいる場合は、
増し締めします。
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サンプル吸気口
フィルタ
モジュール接続
チューブ
Injector
キャリアガス圧
が低い
サンプル継手が
緩んでいる