9. 付録
No. 99MBC082B
9 - 3
9.3 ユーザー補正
本機は20℃±1℃で使用するよう調整されていますが、それ以外の温度で高精度測定を
行いたいときは、ユーザー補正を使用します。
50mmのブロックゲージを用いて補正を行う例を示します。
1) 補正の1時間以上前に本機を通電し、十分に温度ならしを行ってください。
2) パラメータP.No39を1にします。(C.T インジケータが点灯)
3) 最初に基準のゲージブロックの寸法を測定します。その結果49.99600となった
とします。
4) 50.00000との差−0.00400を補正値としてセットします。
5) 記の方法で補正値を設定します。
キー操作 対応する表示/出力 説明
1 温度ならし
通常の計数可能状態にします。
2 [LIMIT], を押しな
がら[PRESET].
[LIMIT]を押しながら[PRESET]を押し
パラメータモードにします。(点滅桁が変更可能部分)
3
Press [PRESET]
×2
パラメータを変更する場合は[PRESET]を押し
て設定値を1にします。
4
[LIMIT].
前回設定した補正値が表示されます。
5 [>]
[>]を押すと最上位桁が点滅し、補正値を入力でき
る状態になります。
6 [ A ]×20 回 .
[∧]又は[∨]を押して表示値を変更します。
最上位桁では0⇔9⇔−0⇔−9⇔0と符号も含めて
変わります
7 [>]×2 回
[>]又は[<]で点滅する桁を移動させます。
8 [∧] ×4 回
9
[PRESET].
[PRESET]で補正値をセットします。セット後
計数状態に戻ります。途中でキャンセルする時には[Z
ERO]で計数状態に戻ります。
表示目量・表示単位にかかわらず0.01μm 単位で設定します。
最大補正範囲は±0.99999です
再度補正値をセットするときは補正値をいったん0.00000にして、1)から9)の手順を行
ってください。
重要
ユーザー補正機能を使用すると出荷時の精度保証は無効になりますので使用には十分
ご注意ください。