HDRフォーマットオーバーライド
HyperDeck Extremeは、4K/8Kビデオ信号またはファイルにエンベッドされたHDRメタデ ー タ
を自動的に検出し、HDMI出力を介して表 示します。信号またはファイルのタグが 適 切ではな
い 場 合 や 、外 部 デ ィ ス プ レ イ が HDRに 対 応 し て い な い 場 合 、再 生 お よ び 収 録 で HDRフォーマッ
トを 個 別 に オーバーライドで きます。
オ ー バ ー ラ イ ド す る に は 、「 HDRフ ォ ー マ ット オ ー バ ー ラ イド 」設 定 を Rec.2020 SDRなどのSDRオプ
ションに設定します。HDR再生および収録設定は以下から選択できます:
自動
デフォルトの 設 定 で す。HyperDeckが 、ク リ ッ プ の HDRメタデ ー タと一 致 する 出
力フォーマットを自動的に選択します。
Rec.709 標 準ダイナミックレンジ(SDR)の HDビ デ オに使 用しま す。
Rec.2020 SDR 標 準 ダイナミックレンジ(SDR)の Ultra HDビ デオに使 用します。
HLG HLGは 、「 Hybrid Log Gamma(ハイブリッドログガンマ)」の省略です。このフォ
ーマットは 、HDR(Rec.2020 SDRまで)対応のテレビやモニターでHDRビデオを
再生 で きます。
以下の設定は、Rec.2020色 域 、お よ び SMPTE ST2084として 規 格 化 され た
PQ(Perceptual Quantizer/知覚量子化)をサポートしています。PQは 、よ り 明 る
い イメ ー ジ を 表 示 可 能 に す る 、広 色 域 HDRの 機 能 で す 。輝 度 値 は 、カ ン デ ラ 毎 平
方 メ ー ト ル( cd/m2)で 示 さ れ ま す 。例 え ば 、1000 cd/m
2
は 、対 応 す る フ ォ ー マ ッ
トが平方メートルごとにサポートする輝 度の最 大値 です。
ST2084 (300) 輝度 300 cd/m
2
ST2084 (500) 輝度 500 cd/m
2
ST2084 (800) 輝度 800 cd/m
2
ST2084 (1000) 輝度 1000 cd/m
2
ST2084 (2000) 輝度 2000 cd/m
2
ST2084 (4000) 輝度 4000 cd/m
2
LCDホワイトバランス・キャリブレーション
「LCDホワイトバランス・キャリブレーション」を実行するには、「LCD色 温 度 」と「 LCDテ ィ ン ト 」を
調 整して、2つの参 照 用パッチがニュートラルになるようにします。設 定を変 更した後に「リセット」ボ
タンを押すと、工場出荷時のキャリブレーションに戻せます。「元に戻す」ボタンでは、新しい設定を
呼び戻すことができるため、キャリブレーション前後の見た目を比較できます。LCDが適切なホワイ
ト バ ラ ン ス を 表 示 す る よ う に な っ た ら 、設 定 を 保 存 し ま す 。
出 荷 時 設 定 にリセット
「HyperDeckを リ セ ッ ト 」を タ ップ す る と 、出 荷 時 の 設 定 に 戻 り ま す 。
LUT
LUTの表示は、HyperDeck Extremeをフィールドレコーダーとして使用する際に特に便利です。これ
は、表示するカラーと輝度をユニットに知らせる機能です。この機能は、カメラの「Film」ダ イ ナ ミ ッ ク
レンジ な ど を 使 用して、意 図 的 に 彩 度 の 低 いフラットな 見 た 目で 収 録 する 場 合 に便 利 で す。表 示 用 の
LUTを適用することで、グレーディング後のビデオのルックを想定できます。
LUTは、LCDおよびSDIモニタリング出力に表示できます。LUTを表示するには、まずアクティブなLUT
を選択する必要があります。「LUT」メニューで、使用したいLUTを タップ す る と 、LUT名が青に変わり
ます。左 下の チェックボタンをタップします。LUT名の横に青の縦線が表示され、該当のLUTがアクテ
ィブであることを意味します。
177
設定