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安全についての概要
1. 環境に関する考慮事項
必ず建物などの障害物がない場所で飛行させてください。
大勢の人が集まっている場所やその付近では飛行させないでく
ださい。
150m 以上の高度 * での飛行は避けてください。
気温 -20 〜 50°C の穏やかな気象条件で飛行させてください。
屋内を飛行させる場合は、機体の安定化機能が阻害されること
があるため特に注意してください。
風速が 12m/s を越えるときは、飛行させないでください。
2 . フライト前 チェックリスト
送信機と機体のバッテリーが完全に充電されていることを確認
します。
プロペラの状態が良好で、しっかりと締め付けられているかを確
認します。
モーターに障害がないか確認します。
カメラのレンズがきれいで、汚れがないか確認してください。
コンパスのキャリブレーションは、DJIPilot アプリまたはステー
タスインジケーターから促された場合にのみ実施してください。
安全性を確保するため、機体の部品に変更や改造を加えないで
ください。互換性のある外付け装置を装着する際は、DJI の公式
説明書を厳守し、装着後の機体総重量が 6.14kg を超えないよう
にしてください。外付け装置は、公式説明書の指示通り必ず正し
い位置に搭載し、機体の重心がずれないようにしてください。
3. IP43
安定したラボ環境下で、TB55 インテリジェント フ ラ イト バッテリ
ー装着時の Matrice 200 V2 シリーズは、IEC60529 標準の IP43
保護等級を達成しています。ただし、この保護等級は恒久的なもの
ではなく、長期間使用することで時間とともに効果が減衰すること
が あります。
降雨量が 10 mm/h を超える場合は飛行させないでください。
雨が降っている状況下で、フレームアームを折りたたまないでく
ださい。
雨天時の飛行では、機体と地面の傾斜角は± 60°を 超 え な い で く
ださい。
バッテリーを 挿 入する前 に 、バッテリーポート、バッテリー収 納 部
ポート、バッテリーの表面、バッテリー収納部表面が乾燥している
ことを確認してください。
バッテリーを充 電 する前 に、バッテリーポ ートおよびバッテリー
表面に水分が一切付着していないことを確認してください。
機体をキャリーケースに収納する前に、入念に拭いて水分が残ら
ないようにしてください。
水による損傷は製品保証の対象となりません。
次のいずれかに該当する場合、機体は IP43 保護等級を確保でき
ません。
フレームアームが折りたたまれている。
機体を上下逆さまにしている。
M200 V2 シリーズの TB55 インテリジェント フ ラ イト バッテリー
以外の バッテリーを使用しています。
機体背面のポートおよびボタンのカバーが正しく取り付けられて
いない。
外付け GPS モジュールを使用している。
耐候性の機体上部プラグが機体上部にしっかりと取り付けられて
いない。
microSD カードスロットのカ バ ーがしっかりと取り付けられてい
ない。
機体シェルの破損や耐水性接着剤の塗布不良などのさまざまな
原因により、機体が故障している。
* 高度制限は管轄区によって異なります。現地法および規制が定める最大高度を越えて飛行させてはいけません。
4. 動作
回転中のプロペラやモーターには近づかないでください。
常に、機体を目視できる範囲で操作してください。
飛行中にモーターを停止させるには、左スティックを内角下方向
に引きながら、RTH ボタンを押します。飛行中にモーターが停止
すると、機体は墜落します。フライトコントローラーが深刻なエラ
ーを検知したときに限り、飛行中にモーターが停止することがあ
ります。
飛行中は、電話に出たり、メール等に答えるなど、機体操作の妨
げになるモバイルデバイスの機能を使用しないでください。
飲酒または服薬時には、飛行させないでください。
水や雪などの反射面のすぐ上は、ビジョンシステムの性能が影響
を受けることがあるため、飛行しないでください。
バッテリー不足の警告が表示された場合には、安全な場所に着
陸させてください。
Return-to-Home プロセス実行中は、飛行高度を調整して、障害
物を避けることができます。
着陸後、まずモーターを停止させ、次にインテリジェント・フライト
・バッテリーをオフにし、その後 送信 機 をオフにしてください。
本製品には先進技術が採用されていますが、飛行中は操縦者の
適切な裁量が必要になります。障害物回避、正確な着陸、着陸保
護など、安全やフライトの支援機能が操縦者の操作をアシストし
ますが、これに代わるものではありません。照明や障害物の質感
など、環境的要因がビジョンシステムの性能に影響を及ぼすこと
が あります。
DJIPilot アプリで、Return-to-Home 高度を、周辺の障害物より高
い高度に設定してください。
着陸保護(地上 2m 地点で、地面が着陸に適しているかを検知)
機能は、最適な操作の補助に用いられます。ビジョンシステムは
特定の状況下(照明状態が悪かったり、障害物の表面模様が不明
瞭な場合など)では機能しないこと、地表面検知がうまくいかな
いことがあるので、機体制御中は常に気を配ってください。
M210 V2 シリーズの拡張電源ポート(XT30)は 、最 大 4A の電流
を供給します。最大値を超える電流を他の機器に使用すると、飛
行性能に悪影響を及ぼす恐れがあります。
5. メンテナンスと保管
古くなったり、欠けたり、損傷したプロペラは使用しないでください。
推奨保管環境温度:22 〜 30°C
バッテリーの安全な使用に関する詳細情報については、「インテ
リジェント・フライト・バッテリー安全ガイドライン」を参照してく
ださい。
6. 現地法および規制の順守
GEO区域では飛行させないでください。GEO区域に関する情
報は、http://ysafe.dji.com/ でご覧いただけます。GEO 区域の
完全リストについては、地元の航空当局にお問い合わせください。
高度制限は管轄区によって異なります。現地法および規制が定め
る最大高度を越えて飛行させてはいけません。
救助隊などが航空機を使って活動中の空域では、飛行させない
でください。
DJI™MATRICE™200V2シリーズ機体は玩具ではありません。
また、18 歳未満の子供を対象としていません。「安全につい
ての概要」では、安全に関するヒントの概要のみを紹介してい
ます。本書の残りのセクションにも目を 通し、よく理 解してくだ
さい。