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10. ショックの設定
サスペンションを設定するときは、常にショックの設定を最初に行い、次にフォークの空
気 圧 、リバウンド、コンプレッションの順 に設 定します。
普 段 のライド時 に 使 用しているすべ て の ギ ヤ( シューズ 、ヘ ルメット、ハイドレ ー ションパッ
ク な ど )を 身 に 着 け て く だ さ い 。
サグ(エア圧)は、バイクにライダーの全体重をかけた状態で、バウンスをせずに、O-リン
グからショック本体のシールまでの間隔で計測します。空気圧が正しく設定されていれ
ば、サグは、ライダーの経験や好み、地形の状態によって異なるものの、ほぼストローク
の25~30%の値となります。ライダーの体重が約136キログラムに達すると、サグはバイ
クの規定量を超える可能性があります。
10.1. 空気圧の設定
ショックのコンプレッションレバーまたはノブ(青色)を、完
全にオープンのポジションまたはオフのポジションに設定
し、次にリバウンドノブをクリック許容範囲の真ん中に設定
します。
高圧ショックポンプをエアバルブに取り付け、空気圧を増加
させます。
O-リングを押し上げてシールにぴったりと付けます。壁を支
え に 利 用 し て バ イ ク に ま た が り 、サ ス ペ ン シ ョ ン を バ ウ ン ス さ
せずに、通常のライディングポジションでサドルに座ります。
ライディングの最中にサグを設定しないでください!
リアショックのシャフトにサグメーターをあてて、サグを確認します。サグが希望する設定に近
づいたら、目標のサグが得られるまで、必要に応じて、5 psiずつ空気圧を増減させます。
空気圧を調節した後には、空気圧を均衡させるため、ショックまたはフォークを数回動か
してくだ さい 。
注意:ショックのメーカーが規定している最大空気圧を超えないでください。
お客様の身長と体重に基づいた基準的なサスペンションの設定に関する個人向けの推
奨事項については、www.specialized.comに掲載されている「サスペンション設定ツー
ル 」を 参 照 し て く だ さ い 。
10.2. リバウンドの調節
リバウンドダンピング(赤色のノブ)は、圧縮されたショックが戻る速度をコントロールします。各リ
アショックには一定範囲のリバウンドクリックが備わっており、リバウンドのリターン速度を微調
整できます。
お使いのバイクの設定に用いるサスペンション設定ツールが提供している範囲内で、ライダー
の体重をはじめ、ライダーの熟練度/好み、地形の状態に基づいて、リバウンドを調節します。
必要であればライド中に微調整を行います。サスペンション設定ツールにアクセスできないと
きは、クリック範囲の中間点から開始してください。
右に 回すとリバウンドが 遅くなります(より体重 が重 いライダー、より低 速 、より大きな 衝 撃 )。
左に 回すとリバウンドが 速くなります(より体重 が軽 いライダー、より高 速 、小さなバ ンプ、より
確 か な ト ラ ク シ ョ ン )。
推奨されているクリックから大きく逸脱した設定は避けてください。許容範囲から大幅に
ずれていると、ライドエクスペリエンスに悪影響を与えることがあります。
10.3. コンプレッションの調節
コンプレッション ダンピン グ( 青 色 のノブ)は 、ショックプラットフォーム の サ ポ ート量 をコ ントロ ー
ルします。すなわち、ショックが「高速の圧縮力を吸収しつつ低速のペダリング力に抵抗する力」を
シール
サグメー
ター
O -リング