3
次にグレーの領域が見えなくなるまでマットの濃度を上げます。グレーの領域が消えると同時に
調 整 を止めることが 重 要で す。調 整を 最小 限に留めることで、合 成 が 一 層リアルに仕 上 がります。
これは、合成の微調整を行うほとんど全てのコントロールにおいて同様です。
上記の調整の結果、ほぼ完璧な合成がプログラム出力に表示されているのが確認できます。次に、その
他のマット設定、フォアグラウンド
/
バックグラウンド
/
レ イ ヤ ー 設 定 を 使 用 し て 、さ ら に 合 成 を 微 調 整 し ま す 。
設定の変更
マットコントロ ール の 調 整
MATTE
DENSITY
(マット濃 度 )
合 成 を 微 調 整 する 際 には 、常にマット濃 度 を 最 初 に 調 整 しま す。この 設 定 は マットの 黒 の 領 域 の 不 透 明
度を全体的に強め、フォアグラウンドを通してバックグラウンドの領域が見えるのを防ぎます。
マット 濃 度 を 調 整 す る:
1
MAIN
MENUS
の「
MATTE
( マ ッ ト )」ボ タ ン を 選 択 し ま す 。
2
「
MONITOR
OUT
」セ ク シ ョ ン で「
COMBINED
MATTE
(複合マット)」を押します。フォアグラウ
ンドのオブジェクトが、白の背景に黒のシルエットとして表示されます。
3
コントロールノブを使って、黒の領域の中のディテールがグレーになるまで、マットの濃度を下
げ ま す。次にグレ ー が 黒 になるまでマットの 濃 度を上 げ ます。
4
「
MONITOR
OUT
」セ ク シ ョ ン で「
PGM
OUT
( プ ロ グ ラ ム 出 力 )」を 選 択 し ま す 。
マットの濃淡を調整する前には透けて見えていた部分が、ほぼ完全に無くなっていることが確認できます。
BLACK
GLOSS
(ブラックグロス)
フォアグラウンドの黒などの暗い色の領域の一部が照明で明るくなっている場合、そのハイライト部分に
背景色が反射することがあります。このようなハイライト部分はマットではグレーで 表示され、このフォア
グラウンドの領域は合成でバックグラウンドが透けて表示されます。ブラックグロスを使用すると、この
ような 領 域 をマットか ら除 去 で きます。
COMBINED
MATTE
( 複 合マット)出 力 を 確 認しな がらブラックグ ロスの 設 定 を 上 げ、マットに 反 射 部 分
が見 え なくなるように調 整します。
RED/GREEN/BLUE
DENSITY
(レッド
/
グリーン
/
ブルー濃度)
マット濃度とブラックグロスの値を上げると、フォアグラウンドのオブジェクトの周りに暗いエッジが生じ
ることがあります。これを修正するために、フォアグラウンドのオブジェクトのエッジ周辺のカラーチャン
ネル を調 整 で きます。
作業のこつ マットがすでに不 透 明でハイライトがない 場 合、ハイライトが見えるまでブラックグロ
スのレベルを下げ、その後、再びレベルを上げ、ハイライトが見えなくなったところで調整を止め
ます。この方法で調整する理由は、同コントロールの使用を最低限に抑えることで、最もクリーンで
説 得力の高 い 結 果 が 得られ るからです。これ は 、多くのマットコントロール に当てはまる原 則 です。
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設定の変更