12
第 1 章 装置のあらまし
1.1 機能
本装置は送受信部を含む空中線と 10 インチモノクロブラウン管を使用した、小型ラスタース
キャン方式による全半導体化(特殊電子管を除く)の船舶用レーダです。
本装置は電波法の規定によるレーダです。
1.2 特長
レーダ基本性能の向上
レンジスケールに応じた 4 段階のパルス幅/繰返周波数切り替えと、3 段階の受信機帯域幅切
り替えによりレーダの基本性能向上を計り、鮮明で高品質な映像表示を実現しています。さら
に、最新のディジタル信号処理の搭載により、悪天候での物標検出性能を向上しています。
自船位置と目的地を一目で把握
GPS 等の航法装置と接続することにより、自船の位置(数値)や目的地マークを画面上に表
示でき、これにより目的地の方位と自船針路の差が一目瞭然に把握できます。
高い操作性
使用頻度の高い EBL および VRM などは専用スイッチを搭載しています。その他、4 個のソ
フトキースイッチを搭載し、比較的使用することの多い機能も簡単に操作することができます。
さらに、使用頻度が低い機能についてはメニューによる選択方式を採用しています。
1.3 構成
レーダの構成と船内電源
総合型名
空中線
指示機
船内電源
JMA-2343
JMA-2344
NKE-249
NKE-250
NCD-4170
DC (12V/24V/32V)
または
AC
(注)
(100V/110V/115V/
200V/220V/230V)
50/60Hz 単相
整流器型名(オプション)
NBA-797
(注)AC電源使用の場合は、オプションの整流器が必要です。