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9.2 空中線の設置
9.2.1 設置位置の選定
注意
注意注意
注意
空中線は、船首尾線上で、同一平面上に大きな障害物が無い場所に設置して
ください。
空中線の同一平面上に大きな障害物があると、虚像の発生原因となることが
あります。特に、虚像が船首尾線上に現れると観測が困難になり、危険予測
が十分にできなくなる原因となることがあります。
空中線を煙突近くやその出口付近に取り付けないでください。
煤煙によるレーダの性能低下、加熱による故障等の原因
と
なることがあります。
空中線の近くに方向探知用アンテナ、VHF アンテナ等を設置しないでください。
これらにレーダが雑音障害を与える恐れがあります。
レーダ用ケーブルと、方向探知用アンテナ、VHF アンテナ等の引き込み線をで
きるだけ離して配線してください。
同じ束線にすることは絶対に避けてください。これらにレーダが雑音障害を
与える恐れがあります。
9.2.2 設置方法
(a) 操舵室の屋根に直接設置すると十分な設置高がとれないと判断される場合は、架台または
レーダマストを設けてください。
(b) 架台、レーダマスト共に空中線の装備、保守、調整、修理の際の作業者の便を考えて適当
な足場を作る必要があります。