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)パワーボートに空中線を設置する際の注意事項
一般的にパワーボートは高速走行時に、船首が上がるような姿勢になります。こ
のため、停泊時にレーダの空中船を水平に設置した場合には、トリム(走行時の
船首の仰角)が、垂直ビーム幅(θ)の
2
分の
1
以上になると、
• 前方は、水面がビーム外にでてしまい、水面上の物標に当たる電波が弱くなり、
この物標によるエコーは映像として映りにくくなります。
逆に、
• 後方は、水面に当たる電波が強くなるので、シークラッタが強くなります。し
たがって、このようにトリムが垂直ビーム幅(θ)の
2
分の
1
以上になるよう
な船舶の場合は、空中線を前方に傾斜させて設置することをおすすめします。
【停泊または微速航行時】
【高速航行時:ビームの下側が水平に近くなっている】
ビーム幅θ
レーダ空中線
水平線
ビーム幅θ
レーダ空中線
水平線