マクロの記 録
マクロは、明確に定義されたシーケンスで、最初から最後までエラーなく、包括的に記録する必要があり
ます。これは、マクロがユーザーの行う設定、ボタンのプッシュ、スイッチャーの操作をすべて記録するた
めです。マクロを 使 用 すると、そ のマクロに 記 録したすべ てのスイッチャー 操 作 が 正 確 に 繰り返されます。
マクロは 、ユーザーが 変 更した設 定のみを記録するということを覚えておくことが 重 要です。例えば 、3:00
秒 間のトランジションが必 要で、スイッチャーのトランジションレートが す でに
3
:
00
秒に設定されている
場合、その設定をマクロに記録するには、設定を一度変更し、もう一度3:00秒に設 定し直す必要があり
ます。この 作 業を行 わなかった場 合、使用したいトランジションレートが 記 録されず、マクロを 使 用した
際にはスイッチャーが 最 後に設 定されたトランジションレートが 使 用されます。これが、マクロを正確に
設定する必要がある理由です!
マクロの記 録 中に設 定が 変 更され 、それらの設 定を特 定の状 態に戻したい 場 合は 、マクロの最 終ステッ
プを記録する際にそれらの設 定を元に戻します。マクロを記録して、様々なプロジェクトの設 定を復 元
す る こ と も 可 能 で す 。マ ク ロ の 使 用 に は 多 く の 選 択 肢 が あ り ま す 。マ ク ロ を 記 録 す る 際 は 、 自 分 の 求 め る
エフェクトの作成に必要な設定変更をすべて行うことが重要です。
ATEMSoftwareControlを 使 用してマクロを記 録
以下の例では、カラーバーからカラー1に3秒 間で ミックストランジ ションし 、2秒間一時停止し、さらに3秒
間でブラックにミックストランジションする作業を
ATEM
スイッチ ャ ー に 実 行 さ せるマクロ を 作 成 しま す。
このマクロをATEMスイッチャーで作成することで、マクロ作成のステップを理解できます。
1 ATEM Software Controlを起動し、マクロウィンドウを開きます。
2 マクロウィンドウの「作成 」ボタンをクリックし、作成ページを選 択します。
3
マクロを記 録するマクロスロットをクリックします。この 例では、マクロスロット
1
をクリックしま
す。選 択した スロットの周りに 赤 い ボー ダーが 表 示され ます。
4 マク ロ 作 成 ボ タ ン(「 + 」アイコ ン )を クリッ クし 、マクロ 作 成 ポ ップ アップ メ ニュー を 開 き ま す。
必要に応じて、マクロの名前とメモを入 力できます。これらの 情 報を入 力することで、各マクロ
の内 容が 簡 単に把握できます。マクロをクリックすると、入 力した情 報 がステータスウィンドウ
に 表 示され ま す。
マクロの記録を開始するには、マクロスロットを選択
し、マクロ作成ボタンをクリックします。情報を入力し、
「 記 録 」を ク リ ッ ク し ま す 。
5 「 記 録 」ボ タ ン を 押 し ま す 。
ポ ップ アップ ウィンド ウ が 閉 じ 、ATEM Software Controlパネルの周りにマクロの記録中であるこ
とを意味する赤いボーダーが 表示されます。ボーダーの上部に「ポーズを追 加(ADD PAUSE)」
ボタン が 表 示 され ます。
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マクロの使 用