Effect Guide
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ダイナミック・モジュレーション
(
Dmod
)とテンポ・シンク機能
ダイナミック・モジュレーション(Dmod)は、エフェクトの特定
のパラメーター
*
1
のかかり具合を
KROME
のコントローラーや
MIDI
メッセージでコントロールし、演奏中などにリアルタイム
に変化させる機能です。
それぞれ詳細は
p.364「Dynamic Modulation Source (Dmod)」
を参照してください。
*
1
マークが付いているエフェクト・パラメーター(→
p.273
〜)を指します。
MIDI/Tempo Sync 機能について
ダイナミック・モジュレーション(Dmod)と同様にエフェクト・
パラメー
ターをコントロールする機能として、
MIDI/Tempo
Sync
機能
*
2
があります。モジュレーション系エフェクトの
LFO
ス
ピードや、ディレイ系エフェクトのディレイ・タイム等をアルペ
ジエーター、ドラム・トラックやシーケンサーのテンポに同期さ
せることができます。
*
2
マークが付いているエフェクト・パラメーター(→
p.273
〜)が対応しています。
MIDI/Tempo Sync
機能は、
011:St. Wah/Auto Wah
など
LFO
を
持ったエフェクトの大部分や、
078:L/C/R BPM Delayなど一部の
ディレイ系エフェクトで使用することができます。また
Common FX LFO
でも使用できます。テンポに同期したモジュ
レーションをかけたり、ディレイ・タイムを音符の長さで指定し
ておけばアルペジエーター、ドラム・トラック・パターンや、シー
ケンサーのテンポを変えても追従するのでライブ・パフォーマ
ンスなどに便利です。
MIDI/Tempo Sync機能があるパラメーターには、各エフェクト
のパラメーター表の右側に マークがついています。
例
1. LFO
“MIDI Sync” On
“Base Note” 1/4 “Times” x1
この場合LFOの一周期が4分音符1個分の時間に設定されます。
“BPM”をMIDIに設定するとアルペジエーター、ド ラ ム・ト ラ ッ ク・
パターンや、シーケンサーのテンポ(または外部
MIDI
クロック)
に同期します。
“BPM”
が
40.00
〜
300.00
の場合はここで設定した
値が使われます。
例
2.
ディレイ・タイム
“L Delay Base Note” 1/8 “Times” x1
“R Delay Base Note” 1/16 “Times” x3
この場合左チャンネルのディレイ・タイムは8分音符1個分の時
間、右チャンネルは
16分音符3個分の時間に設定されます。
“BPM”
を
MIDI
に設定するとアルペジエーター、ドラム・トラック・
パターンや、シーケンサーのテンポ(または外部
MIDI
クロック)
に同期します。
“BPM”が40.00〜300.00の場合はここで設定した
値が使われます。
テンポ、
“Base Note”
と
“Times”
の組み合わせによって最大のディ
レイ・タイムを超えるような設定をすると、「
Time Over? >
OVER!
」のように表示されます。この表示が出なくなるように設
定し直してください。(最大のディレイ・タイムはエフェクト・タ
イプにより異なります。)
ダイナミック・モジュレーション機能を使ってエフェク
ト・パラメーターをリアルタイムでコントロールする
ダイナミック・モジュレーション機能を使ってエフェクト・パラ
メーターをリアルタイムでコントロールする例を説明します。
1.
「プログラムのエフェクト設定」(→
OG p.79
)の手順に沿って、
“IFX1”
に
078:L/C/R BPM Delay
を設定します。ディレイ音が出力されてい
ることを確認してください。
2. Prog P8: Routing/IFX– IFX1ページを表示します。
ジョイスティックを奥方向に操作して
Dmod
機能でディレイ
のレベルを変化させる
3. “Input Level Dmod”を+100にします。
4.
“Src”
を
JS+Y: #01
にします。ディレイ音が消えます。
エフェクトへの入力レベルがジョイスティックでコント
ロールできます。ジョイスティックの奥方向に操作すると
ディレイ音が徐々に大きくなります。
[SW1]
スイッチを操作して
Dmod
機能でフィードバックのレ
ベルを変化させる
5.
P1: Basic/Ctrl– Controllers Setup
ページで、
“SW1”
の機能を
SW1 Mod. (CC#80)、“Mode”をToggle にします。
P8: Routing/IFX
ページを表示します。
Feedback “Src”
を
SW1:
#80
にし、“Amt”を+30にします。
BPM/MIDI Sync: Delay Time
Lch
Rch
Dry Wet
Dry Wet