PROG P5: LFO 5–10: Common LFO
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5–10: Common LFO
プログラムのボイスすべてに共通で使用できるコモンLFOを設
定します。ヴィンテージのアナログ・シンセの一部に見られるモ
ジュレーション
LFO
と似たものです。
LFO1、2との相違点
コモン
LFO
のパラメーターは
LFO1/2
とほとんど同じですが、
LFO がスタートする際の動作を設定できるパラメーター
"Delay”
、
“Fade”
、
“Key Sync.”
がありません。これは
LFO1/2
と違
い、鍵盤演奏でリセットされずにプログラム呼び出し時から動
作し続けるよう設計されているためです。
しかし、好みのタイミングで
LFOの動作をリセットすることがで
きるように、
"Reset AMS"
パラメーターが用意されています。
このスタートやリトリガーの性質を利用すれば、コモン
LFO
を
常に動作させ、音色変化のリズムを作ってそれに合わせて演奏
したり、シーケンサーから
MIDI
コントロール・イベントを送っ
て数小節ごとにコモン
LFO
をリセットし、小節に連動した音色
効果を得る、といったことができるようになります。
5–10a: Common LFO
Waveform
[Triangle...Random6 (Continuous)]
LFO
の基本波形を選びます。(→
p.44 “Waveform”
参照)
Phase
[–180...+180, Random]
“Reset AMS”
でコモン
LFO
をリセットします。このパラメーター
は、リセットしたときにスタートする位相を設定します。
Frequency
[00...99]
LFOのスピードを設定します。他のモジュレーションがかかる前
の設定になります。値が大きいほどスピードが速くなります。
(→
p.44 “Frequency”
参照)
Stop
[Off, On]
On(チェックする): LFOは通常通り動作しないで、“Frequency”
の設定を無視します。プログラムを選んだときにLFOは1つの値
を発生し、別のプログラムを選ぶか、または
AMS
で
LFO
をリセッ
トするまで、その値を維持します。
Note:ノート・オンごとに値がリセットされるLFO1/2とは異なり
ます。
プログラムを選んだときに値が変化しますので、
Random
波形
を使用すると、プログラムを選ぶたびに、発生する固定値がラン
ダムに変化します。
Off
(チェックしない)
: LFO
が通常通り動作します。
Shape
[–99...+99]
基本波形を変形させます。(→
p.44 “Shape”
参照)
Note: このパラメーターは値が常に+99または–99に設定されて
いる
SquareとRandom3波形には影響ありません。
AMS (Shape)
[List of AMS Sources]
LFO のシェイプをコントロールするAMS ソースを選びます。
シェイプを変化させると
LFOの効果が劇的に変化しますので、是
非試してください。(→
p.358
「
AMS List
」参照)
AMS Int (AMS Intensity)
[–99...+99]
シェイプを変化させる
“AMS (Shape)”
の効果の深さと方向を設
定します。
Reset AMS
[List of AMS Sources]
LFO
をリセットする
AMS
ソースを選びます。リセットすると
LFO
は
“Phase”
の位相からスタートします。
AMS
の値が中間点を過ぎ
ると
LFO
がリセットします。この中間点は、ほとんどの
AMS
ソー
スでは
+50、MIDIコントローラーでは64です。
ボイスごとの
LFO
の
“Key Sync.” Off
設定に似た効果を作るには、
このソースを
Gate 2 + Damper
にしてください。
Offset
[–99...+99]
初期設定では、LFO 波形のほとんどが0 を中心とします。このパ
ラメーターで
LFOを上下にずらします。中央値が50で、設定範囲
を
–49
〜
+149
とすることもできます。(→
p.45 “Offset”
参照)
5–10b: Frequency Modulation
LFO1
の
Frequency Modulation
設定と同様です。
(→
p.45 “5–1b: Frequency Modulation”参照)
5–10c: Frequency MIDI/Tempo Sync
LFO1のFrequency MIDI/Tempo Syncと同様です。
(→
p.46 “5–1c: Frequency MIDI/Tempo Sync.”
参照)
v
5–10: Menu Command
• 0: Write Program
→
p.69
• 1: Exclusive Solo
→p.69
• 2: Auto Song Setup
→
p.69
(→
p.68
「
Program: Menu Command
」参照)