付 録
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外部機器からの演奏データをレコーディ
ングする
外部のシーケンサーを演奏させ、そのMIDIメッセージをレコー
ディングする方法には
2
種類があります。
• “MIDI Clock”
(
Global 1–1a
)を
Internal
にして、レコーディング
を開始してから外部シーケンサーをスタートさせると、非同
期でその
MIDI
メッセージがレコーディングできます。
MIDI
で送られてくる演奏データを単にレコーディングするだ
けなので、演奏は忠実に再現できますが、小節の管理等はな
く、エディットには不向きです。
• “MIDI Clock”
を
External MIDI
または
External USB
にすると、レ
コーディングの開始やテンポ等はすべて外部シーケンサー
に依存してレコーディングされます。
同期してレコーディングされるため、小節の管理等が行なえ
ます(ただし、レコーディング前に拍子の設定が必要です
)
。
(→
p.126 “Multi REC”
参照)
本機のコントローラー、アルペジエー
ター、ドラム・トラック機能、内蔵シーケ
ンサーのMIDI出力を外部シーケンサー
/コンピューターにレコーディングする
本機のコントローラー、アルペジエーター、ドラム・トラック機
能、内蔵シーケンサー
/RPPR
機能の
MIDI
出力を外部シーケンサー
やコンピューターにレコーディングし、レコーディング時に本
機をモニターやプレイバック用の
MIDI
音源として使用する場合
は、本機のローカル・コントロール(
“Local Control On” Global
1–1a
)、外部シーケンサー/コンピューターのエコー・バック
(
MIDI INで受信したデータをそのままMIDI OUTから送信する機
能)を設定して、本機のコントローラー、アルペジエーター、ドラ
ム・トラック機能、内蔵シーケンサーが音源に対して二重にか
かってしまうことを防ぎます。
ドラム・トラック機能による演奏データを、外部
MIDI
シーケンサー/コンピューターにレコーディングする
•
本機をローカル・コントロール・オフにします。
• GLOBAL P1: MIDI, MIDI BasicのDrum Track “Prog MIDI Out”
(Global 1–1a)をオン(チェックする) にします。Program
モードのドラム・トラック機能は、
“Prog MIDI Out”
をオン
(チェックする)ことで演奏データが送信されます。
• 外部シーケンサー/コンピューターをエコー・バック・オン
にします。
この設定によって、音源に対して
2
重にかかることなく、正常に
レコーディングおよび発音がおこなわれます。
Realtime Control Knob [1]〜[4]などを使って、外部
MIDI
シーケンサー/コンピューターに
MIDI
コント
ロール・チェンジをレコーディングする
•
本機をローカル・コントロール・オフにします。
•
外部
MIDI
シーケンサー/コンピューターをエコー・バック・
オンにします。
この設定によって、コントロール・チェンジが音源に二重にか
かってしまうことはなく、正常にレコーディングおよび発音が
行われます。
アルペジエーターまたはRPPRを外部MIDIシーケン
サー/コンピューターにレコーディングする
アルペジエーター・オン時には、鍵盤や
Realtime Controls
のノブ
によってアルペジエーターをコントロールすることができま
す。同様に
MIDI INへ送信する外部からのMIDIメッセージでもア
ルペジエーターをコントロールすることができます。
MIDI OUT
(
USB
)からのアルペジエーターによるノートの送信
は、ローカル・コントロールの設定(
“Local Control On” Global
1–1a
)によって下記のようにコントロールされます。
Sequencer
モードで、
RPPR
機能がオンになっているときは、鍵盤を
弾くと
RPPR
が動作します。また同様に
“Track Select”
(
Seq 0–1(2)a
)
で選択したトラックの
MIDIチャンネルで受信したノートに対して
RPPR機能が動作します。MIDI OUT からRPPR機能によるノートの
送信はローカル・コントロールの設定(
“Local Control On”
)によっ
て下記のようにコントロールされます。
ローカル・コントロール・オン
: MIDI OUT(USB)からアルペジ
エーターや
RPPR
によるノートを送信します。
ローカル・コントロール・オフ
: MIDI OUT
(
USB
)からアルペジ
エーターや
RPPR
によるノートを送信しません。
MIDI IN
で受信し
た
MIDIメッセージにより動作するアルペジエーターやRPPRに
よる発音のみとなります。
設定例
1
外部MIDIシーケンサー/コンピューターに、アルペジエーターや
RPPR
によるノート情報をレコーディングする
1. 本機のアルペジエーターや
RPPR
機能をオンにします。
2. 本機をローカル・コントロール・オンにします。
3. 外部シーケンサー/ コンピューターをエコー・バック・オフに
します。
エコー・バックをオフにすることで、アルペジエーターや
RPPR
がレコーディング時のモニター音に、二重にかかってしまう
ことを防ぎ、正常にレコーディングおよび発音します。
4. プレイバック時は、本機のアルペジエーターやRPPR機能をオ
フします。
設定例
2
外部MIDI シーケンサー/コンピューターにアルペジエーターや
RPPR
をトリガーさせるノートのみをレコーディングし、レコー
ディング時のモニターやプレイバック時に本機のアルペジエー
ターや
RPPRを動作させる
1. 本機のアルペジエーターやRPPR機能をオンにします。
2. 本機をローカル・コントロール・オフにします。
アルペジエーターや
RPPR
によるノート情報が出力されませ
ん。
3. 外部
MIDI
シーケンサー
/
コンピューターのエコー・バック・オ
ンにします。
これでアルペジエーターが二重にかかってしまうことはな
く、正常にレコーディングおよび発音します。