Program
モード
50
Smoothing
信号の変化速度をゆるやかにします。信号が増加するときと減
少するときの変化度合いをそれぞれ設定することができます。
アタックとディケイを大きい値にすると、入力が更になめらか
になります。
小さい値に設定すると、微妙なスムーズ効果となり、例えば、ア
フタータッチの効果をゆるやかにしたりします。大きい値に設
定すると、オート・フェードのような効果を生み、長いフェード・
イン/フェード・アウト効果が得られます。
この
Smoothing
タイプのミキサーを使って、
LFO
や
EG
などのプ
ログラマブルなモジュレーション・ソースの形状を変形します。
例えば、ピッという短い音を以下のように簡単なエンベロープ
に変形できます。
AMS
ミキサーのタイプが
Smoothing
の例
AMS A
[List of AMS Sources]
スムーズ効果をかける
AMS
ソースを選びます。(→
p.358
「
AMS
List
」参照)
AMS A Attack
[00...+99]
スムーズ効果のアタック・タイム、つまりスムーズ化したとき
に、高い値まで到達するのにかかる時間を設定します。
ここの値が大きいと、アタック・タイムが長くなります。
上記の「
AMSミキサーのタイプがSmoothingの例」で示したよう
に、
AMS
入力の値の変化の速さによっては、アタックの値が大き
いと、その値に到達しない場合があります。
AMS A Decay
[00...+99]
スムーズ効果のディケイ・タイム、つまりスムーズ化したとき
に、低い値まで到達するのにかかる時間を設定します。
ここの値が大きいと、ディケイ・タイムが長くなります。
Shape
AMS入力に変形を加えます。指数カーブのジョイスティック・コ
ントロールや対数カーブのベロシティ・コントロールなど、コン
トローラーのカーブをカスタマイズできます。また、
EG
や
LFO
な
どのプログラマブルなモジュレーション・ソースのシェイプを
変えることができます。
Note:
シェイプは、
EG
や三角波、正弦波の
LFO
など、すでにある程
度のスロープのある
AMS
信号にのみ効果があります。矩形波な
どの急激な移行をする信号には無効です。
AMS A
[List of AMS Sources]
シェイプで変形する
AMS
入力ソースを選択します。(→
p.358
「
AMS List
」参照)
Shape
[–99...+99]
AMS
入力を変形させます。次図で示すように、波形に丸みをつけ
たり、とがらせたりします。また、特定の範囲を強調する使い方
ができます。
例えば、三角波の
LFO
を使ってフィルターのカットオフ周波数を
変化させるとします。
“Shape”で値の大きい範囲を強調すると、
フィルターは高周波数領域で時間をかけてスイープし、低い値
の範囲を強調すると低周波数領域で時間をかけてスイープしま
す。
Mode
[Symmetric, Asymmetric]
シェイプで1つの曲線を生成するか、2つの曲線を生成するかを
選択します。「
AMS
ミキサーのタイプが
Shape
の例」のグラフを
参照してください。
Asymmetric: –99
から
+99
へ伸びる
1
本の曲線を作成します。
Symmetric: 0から–99と0から+99へ伸びる対称的な曲線を2本
作成します。
バイポーラとユニポーラの
AMS
ソース
シェイプ機能を理解するには、
AMS
ソースのバイポーラとユニ
ポーラの違いを考えるとよくわかります。
バイポーラのソースは
–99から+99まで変化し、中間点は0です。
ほとんどの
LFO
がバイポーラです。ピッチ・ベンドもバイポーラ
です。
バイポーラの
AMSソースは通常、“Mode”のAsymmetric と相性
がよいですが、
Symmetricでも面白い結果が得られます。
ユニポーラのソースは
0
から
99
までの変化で、中間点は
50
です。
JS+Y
(
CC#1
)などの
MIDI
コントローラーはすべてユニポーラで
す。実際、フィルター
EG とピッチEG ではプラス・レベル、マイナ
ス・レベルの両方が可能ですが、
EG
は通常ユニポーラに設定しま
す。
ユニポーラのソースでは、
“Mode”
の
Symmetric
を使ってくださ
い。
Asymmetricを0使うと、オフセットするなどの正しい効果に
ならない場合があります。
オリジナルのAMSA
アタックを長く、ディケイを
短くしてなめらかにしたとき
アタックを短く、ディケイを長くしてなめらかにしたとき