MIDI
アプリケーション
本機が送受信する
MIDI
メッセージ
383
RPNでのエディット
RPN(Registered Parameter No.)は、楽器メーカー等の枠を超え
て共通の設定をするためのメッセージです。(楽器メーカー/機
種等で自由に使用できるメッセージには、
NRPN
(
Non RPN
)とエ
クスクルーシブがあります。)
RPNでの、エディットの手順は次の通りです。
1.
RPN MSB(CC#101)[Bn, 65, mm]
と
RPN LSB(CC#100) [Bn, 64,
rr]
(
n:
チャンネル
, mm, rr:
パラメーター
No.
の上位と下位)で
パラメーターを選びます。
2. データ・エントリー
MSB(CC#6)[Bn, 06, mm]
とデータ・エン
トリー
LSB(CC#38)[Bn, 26, vv]
(
n:
チャンネル
, mm, vv:
値の
上位と下位、両方で
16384 段階) で値を設定します。
3. データ・インクリメント
(CC#96)[Bn, 60, 00]
やデータ・デクリ
メント
(CC#97)[Bn, 61, 00](n: チャンネル, 値は00 に固定)で
は、値を
1つずつ増減することができます。
本機では、以下の項目(チューニングをする、トランスボーズを
する、ピッチ・ベンドの可変範囲を変える)の
3種類のRPNを受信
します。
チューニングをする
RPN
ファイン・チューン
[Bn, 65, 00, 64, 01]
プログラム、ティンバー(
Combination
モード)、トラック
(
Sequencerモード)ごとに、RPNでデチューンが調整できます。
手順は次の通りです。
1.
[Bn, 65, 00, 64, 01]: RPN
パラメーター
01
を選びます。
2. [Bn, 06, mm, 26, vv]: データ・エントリーで値を設定値が
8192 [mm
、
vv =40
、
00]
のときはセンター、
0 [mm, vv =00,
00]
のときは
–100
セント、
16383 [mm, vv =7F, 7F]
のときは
+99セントとなります。
Note:
ユニバーサル・エクスクルーシブのファイン・チューンを
用いると、
“Master Tune”(Global P0:0–1a)に対応する、全体の
チューンが調整できます。(→
p.383「システム・エクスクルーシ
ブ・メッセージについて」参照)
トランスポーズをする
RPN
コースチューン
[Bn, 65, 00, 64, 02]
プログラム、ティンバー(
Combination
モード)、トラック
(
Sequencer
モード)ごとに、
RPN
でトランスポーズが調整できま
す。
手順は次の通りです。
1.
[Bn, 65, 00, 64, 02]: RPN
パラメーター
02
を選びます。
2.
[Bn, 06, mm, 26, vv]:
データ・エントリーで値を設定します。
通常は上位しか使用しません。
値が
8192 [mm, vv =40, 00] のときはセンター、6656 [mm,
vv=34, 00]
のとき
–12
半音、
9728 [mm, vv =4C, 00]
のときは
+12
半音となります。
Note: ユニバーサル・エクスクルーシブのコースチューンを用い
ると、
“Key Transpose”
(
Global P0:0–1a
)に対応する、全体の
チューンが調整できます。(→
p.383
「システム・エクスクルーシ
ブ・メッセージについて」参照)
ピッチ・ベンドの可変範囲を変える
RPN
ピッチ・ベンド・レンジ
[Bn, 64, 00, 65, 00]
プログラム、ティンバー(Combination モード)、トラック
(
Sequencer
モード)ごとに、
RPN
でピッチ・ベンド・レンジが調整
できます。
手順は次の通りです。
1. [Bn, 65, 00, 64, 00]: RPNパラメーター00を選びます。
2.
[Bn, 06, mm, 26, vv]:
データ・エントリーで値を設定します。
通常は上位しか使用しません。
値が
0 [mm, vv =00, 00]
のときは
+00
、
1536 [mm, vv =0C, 00]
の
ときは
+12(1オクターブ)となります。ティンバー/トラックで
は、マイナスの値も設定できますが、
RPN
で設定できるのはプラ
スの値のみです。
システム・エクスクルーシブ・メッセージ
について
MIDIには、演奏情報を扱うチャンネル・メッセージの他に、MIDI
機器間で情報や制御コマンド、設定を送受信するためのメッ
セージが用意されています。これらを「システム・メッセージ」と
いいます。
このうち、メーカー独自の機能拡張が可能なMIDIメッセージが「シ
ステム・エクスクルーシブ・メッセージ」です。システム・エクスク
ルーシブ・メッセージを使うことで、メーカーや機種ごとに異なる
情報や設定を柔軟に送受信することができるようになります。
メーカー固有のシステム・エクスクルーシブには、
• メーカーID
•
MIDI機器ID
•
DeviceID(KROMEではDeviceID=GlobalCh)
の情報が含まれています。同一機種同士や、専用PCエディター
との通信を行うのに適しています。
使用法はメーカーによって自由なため、このメッセージは、おも
に機種独特のパラメーターを持つ音色データやエディット・
データの送受信に使用されます。本機のシステム・エクスクルー
シブ・メッセージのフォーマットは、[F0,42,3n,00,01,15,
ff,・・・・・・・・,F7]です。
F0:エクスクルーシブ・ステータス
42:コルグID
3n:[n=0〜F]グローバルMIDIチャンネル1〜16
mm:機種IDバイト1(00)
mm:機種IDバイト2(01)
mm:機種IDバイト3(15)
ff:ファンクションID(メッセージの種類)
:
:
F7:エンド・オブ・エクスクルーシブ
Note:
MIDIExclusiveFormat情報を含む『MIDIImplementation』
については、付属アクセサリー・ディスクをご覧ください。